2085年10月16日

記憶がない。


過去の日記確認。


状況をあく



重大な見落としに気がつく。



今までの私はバカだ。


過去の自分は無能である。



低能 無能 チンパンジー



私の生命、倫理、プライバシーに関わる、

重大な過失。


旅行客には必需品なもの。


着替えがない!?


旅行カバンが。


いったいいつから私は着替えてないのかと、

恐怖にかられ日記を確認。


書き始められた日にちは

見なかったことにしよう。



無能な自分を張り付けにしたい。


とにかく今日は下着を買いに行く。


いやその前に空港に行き、

トランクを探したほうがいい。


トランクなしで旅行に来たとは考えにくい。


となると過去の無能な私は、

トランクを受け取らず、

空港を出た可能性がある。


自分がそんな低能な女だとは思いたくないが。


とにかく今日は宇宙港に向かう。


時刻は朝の10時。

(火星の1日は24時間なのだろうか?)


ロービーで変な目で見られる。


日記には書かれてなかった事実に気づく。


一週間以上毎日同じ服で、

体臭を放つキチガイ女。


それを見つめる奇異きいの目。


それに気がつかない過去の私。



過去の私、死刑!



宇宙港は上空にあるらしく、

都市のドームの天辺にある、

宇宙エレベーターから行けるらしい。


フロントでドロンタクシーを呼んでもらい、

宇宙エレベーターがあるドームの天辺、

アバクレストに向かう。


携帯酸素はレンタルしない。


資金が残りすくなく無駄遣いは出来ない。


空港についた私は、

フロントでパスポートを見せ事情を説明する。


入国記録を調べてもらい新たな事実が発覚。


私はこの宇宙港からの乗船記録がない。


つまり乗船していない。


乗船してないんだからトランクもない。


火星にある宇宙港はここだけとの事。



いや、どういうこと?


火星にある宇宙港はここだけ。


そこで乗船はしていない。


パスポートはある。



私はこの日、下着だけ買い帰宿した。


この日の出費5,200レアル。


宿代3,000

タクシー800

食事700

下着700


残金20,000レアル




─6─

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