第3回 ゲスト 冴島由樹

『まえがき』

本作は、本編「2−16警告」の後に投稿されたものです。

「2-10風の舞と剣の舞」のネタバレを含みます。

ご注意ください。

***


紫苑「人気パーソナリティ九重紫苑ここのえしおんの『主人公になりた〜い』のコーナーだよ」


紫苑「この番組は私がゲストと共に、リスナーからのコメントをカクヨムの電波に乗せて、やりたい放題ぶちまける企画だよ。そしてこっちの人気が本編を上回ったら、私が真の主人公として名乗りをあげるのだ」


紫苑「それじゃあ、さっそくお便りのコーナー」

由樹「ちょっと待った。俺の紹介は?」


紫苑「えっと今は収録中だから、部外者は入らないでね」

由樹「いや俺、工藤お姉さんにゲストとして呼ばれたのですが」


紫苑「でもゲストって本編の登場人物よね? 凛花がこんな初歩的なミスするかな?」

由樹「由樹よしきですよ。芙蓉と蓮司のルームメイトの」


紫苑「あぁ、後輩くんのルームメイトBね」

B「Bってなんですか。ってえぇぇ?! 今回これで進めるの?」


***


Now loading


***


紫苑「それじゃあ、今日のゲストはBじゃなくて、後輩くんのクラスメイトの……えっと、クラスメイトの」

B「期待のルーキー冴島さえじま由樹さ」


紫苑「Hi, Mr, Rookie. ニホン語は大丈夫?」

Rookie「なぜそこ拾った?」


紫苑「スカイボードひとつで、シャボ◯ディ諸島までたどり着いたのはさすがね。でもここではあなたはまだ超新星ルーキーに過ぎない。グランドラ◯ンはここからが本番よ」

超新星「危険です。それ最大手のネタ!」


紫苑「なによ。みんな好きでしょ。努力チート友情ハーレム勝利ムソウ

超新星「なんか違う。俺の耳には対極にあるものが聞こえてくるのですが」


紫苑「ラジオ王に、私はなる!」

超新星「これはギリギリセーフかな。大分危険に感じるが」


***


Now loading


***


紫苑「ところで、由樹ルーキーくん。どうせ顔は映らないから、サングラス外したら?」

由樹「そのルビいらないです。そしてなんだか恥ずかしいから、今更触れないで。登場シーンから大分経過しているのに」


紫苑「そうよ。これはラジオ形式なのよ。映像的なボケは伝わらないわ。猛省しなさい」

由樹「まさかの会長からボケの駄目出し」


紫苑「それと映像がないといっても、服は着てくれるかしら」

由樹「捏造しないでください!」


紫苑「いい感じね。基本的にゲストはツッコミさえやっていれば、誰でも同じだから」

由樹「身も蓋もないこと言わないでください」


紫苑「この番組の貢献度と売り上げの99%がメインパーソナリティーの私だからね」

由樹「別にいいですが、苦情と赤字の100%が会長持ちだって、工藤お姉さんが言っていました」


紫苑「あのさ……割り勘でいいかな?」

由樹「……」


紫苑「無視するなー!」


***


Now screaming


***


紫苑「くん、そろそろお便りのコーナー始めよっか」

由樹「惜しい、限りなく惜しい!」


紫苑「それじゃあ、お便り読むね。ペンネーム『未来の世界の美少女(自称)陰陽師』様から『読ませて頂きましたー♪』」

由樹「美少女キター! しかも自称ってとこもポイント高い!」


紫苑「おぉ、食いつくね」

由樹「食いつきますよ。しゃぶりつくしますよ」


紫苑「……ちょっと生理的に無理。お手洗い行ってきていい」

由樹「そんなに?!」


***


Now washing


***


由樹「リスナーのみなさま、会長はちゃんとスタジオに居ます。会長、誤解を招く演出しないでください」

紫苑「私がどこにいるのかは、スタジオを確認しないとわからない。まさにシュレディンガーの紫苑ね」


由樹「元ネタの『シュレディンガーの猫』は、エルヴィン・シュレーディンガーによる思考実験で、量子力学において、」

紫苑「あっ、そういうのいらないから」


由樹「俺の見せ場が~」


***


Now crying


***



紫苑「お便りの続き行くよ『質問は、由樹くん! できるなら芙蓉くんと蓮司くんにも! あたし(ドS風味でツンデレ風味)は好みですか? それとも鈴女(ちょっとおバカ)の方が好みですか? それとも鵺のねーちゃん(ボディコン)ですか?』まさかの冴島くんへの質問!?」

由樹「とうとう苗字に着地した。そして俺の答えは、あたしこと、めぐるちゃん1択で」


紫苑「おぉっ、冴島くんのキャラだと、全員とかだと思っていたけど」

由樹「俺は昨今の優柔不断な主人公とは違うのさ。メインヒロインを全力で落とす!」


紫苑「別にめぐるちゃんは落ちないけどね。ナイスバディのねーちゃんは惜しくないの」

由樹「ちっとも惜しくないですね。なぜなら俺はイケメン好きの女は大嫌いなのさ」


紫苑「そういえば鵺のねーちゃんは、鈴女ちゃんの兄(美形)にメロメロだったわね」

由樹「だけどめぐるちゃんは、イケメンに興味がなさそうだった。もう俺にはめぐるちゃんしかいない」


紫苑「めぐるちゃんだと、その中の姫神さまもセットで付いてきてお得ね」

由樹「うっ……。芙蓉と蓮司の話をしましょうか」


紫苑「そういえば的場くんの好みって聞いたことないわね。女の子に囲まれているわりに、誰とも付き合ってないみたいだし」

由樹「蓮司は面倒見がいいから、取り巻きのグイグイ来る女子よりも、放っておけないタイプに弱いのさ」


紫苑「そうなると、ちょっとおバカな鈴女ちゃんかな」


由樹「芙蓉は、」

紫苑「私よ」


由樹「えっ?」

紫苑「だから、後輩くんの好みは私よ」


由樹「いや、3人の中からっていう話じゃ」

紫苑「後輩くんの好みはワ、タ、シよ」


由樹「はい。そうですね」



由樹「ところで会長の方こそ、芙蓉のことどう思っているのですか?」

紫苑「なっ、にゃにを言っているのかな?」


由樹「芙蓉といるとき、テンションが倍増しなのバレバレですよ」

紫苑「そんなことにゃいから!」


由樹「ほらほら、リスナーのみんなも知りたがっていますよ」

紫苑「うぅ……。あのね、あのね。入学式の次の日に後輩くんとお昼ご飯に行ったの」


由樹「あぁ、橘たちといたやつですね。蓮司と一緒に見ていましたよ」

紫苑「あのとき、後輩くんを投げ飛ばしちゃったの」


由樹「はい。俺にぶつけられて、2人で保健室のお世話になりました」

紫苑「そのとき」


由樹「そのとき?」

紫苑「すごく感じちゃったの」


由樹「えっ……」

紫苑「とーっても、エモかったの」


由樹「いや、そんな風に言い直されても」

紫苑「後輩くんのことを想うと、また投げ飛ばしたくて、体がウズウズするのよ。ああぁー、もう我慢できない。ちょっと後輩くんのところに行ってくるわ」


由樹「ふよう!逃げろ!」


***


Now frying


***


紫苑「はあぁ。すっきりしたわ」

由樹「芙蓉、南無」


紫苑「今日はお便りがもう1通あるわ。ペンネーム『冴島芽衣めい』様から『私には小学生の頃からずっと好きな人がいます』お姉さんこういう展開大好き。」

由樹「ベタな恋の悩みってやつですね」


紫苑「『同じクラスになることはあっても1度も話したことがありませんでした。しかし同じ高校に入学して、同じクラスどころか、同じ班で実習に行くことになりました。でも結局緊張してほとんど話すことができませんでした。どうすればいいでしょうか』」

由樹「幼馴染ってやつか羨ましい!! どうすればとかじゃないよ。気がつかない男が悪い。そんな贅沢な男さっさと捨てちまいな!!」


紫苑「冴島くんって意外と天然なのね」

由樹「何を言っているのですか。俺も小学生の頃から想っていてくれる幼馴染が欲しい!!」


BGM


紫苑「そろそろエンディングね。めぐるちゃんのリクエストで『在野陰陽師(?)は負けられない! 2020年編』」

由樹「『めぐる「皆様!もっとあたしに力(pv)を下さーい読んでねー?!」』という切実な想いを込めて」


紫苑「そして私にも地位(星)と名声(ハート&コメント)と人気(PV)をください」

由樹「台無しだ!!」


***

収録後


紫苑「ところで、なんでサングラスの下にゴーグル着けているの?」

由樹「!!」


***

『あとがき』

いかがでしたか。

2人ともボケ属性ですが方向性が違うので、無事に仕上げることができました。


投稿後にめぐるちゃんから指摘を受けましたが、めぐると鈴女のキャラ設定が原作と異なっています。

すでにコメントまで投稿されているので、このままにしておこうと思います。


ここでのトーク内容は本編に影響しません。

また紫苑へのお便りも募集しております。


前回の投稿後に、黒毛和牛様より本作のファンアートをいただきました。

画像投稿サイトみてみんのURLを貼らせていただきます。

https://30777.mitemin.net/i434499/


***

『詳しい応募方法について』

① ペンネーム(必須)

・カクヨムの登録と同じでも違っても可。

・作品の登場人物からのお便りという形式でも構いません。


② 希望のBGMさくひん

・カクヨム限定、自薦他薦問わず一点まで。

・無くても可。

・タイトル、キャッチコピーには必ず触れます。

・紫苑が中身を読まずに、デタラメな紹介をする場合があります。


③ 希望のゲスト

・無くても可、複数可。

・すでに出演したゲストを再び指名しても構いません。

・ゲストの出演予定が合わない場合は、紫苑が代わりに回答します。


④ 紫苑もしくはゲストへの質問(必須)

・複数可。

・紫苑がデタラメな質問に変えてしまう可能性があります。


⑤二次創作への許可(最後に記載します)


その他

・お便りは本作のコメント欄に書いてください。コメント欄であれば、どの話でも構いません。

・お便りの応募は、お一人様何回でも構いません。

・一度送られたお便りは編集、削除されても、原稿の進行具合によっては、対応できない場合がございます。

・感想コメントを書いた後に、お便りに編集した場合は気が付かない可能性がございます。別の話のコメント欄に書き直してください。

・ゲストの出演の都合上、採用されるのは応募順でない可能性があります。

・お便りの採用について、応援、レビューの有無は考慮に入れません。

・お便りを送る予定の方、送った方は利害の関係上レビューコメントを書くことは控えてください。


『二次創作について』

NkY様が本作の二次創作を投稿しております。

『かおるんるんの限界リスナーになりた~い』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054893693716


私の方からは、カクヨムおよびTwitter内であれば引用の作法は、自由とさせていただいております。

本作を引用する場合は、御一報いただければ、あとがきで紹介させていただきます。

またお便りを採用された方で、二次創作に使われても構わない場合は、明記していただけると助かります。

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