まどろみ
かのこ
まどろみ
あれ好きなんです。夜、布団のなかに本を持ち込んで、読んでるうちに寝ちゃってるやつ。
湯タンポ使って布団をホカホカに暖めて、肩まで布団を被って本を読むんです。布団に一分の隙間も開けたくないので出来れば横を向いて読みたい。なので本は文庫かコミックが望ましい。雑誌やハードカバーの本は持ち上げれなくて腹這いの姿勢になるので、肩や胸の辺りが寒いのです。
んで、読んでるうちに寝てしまって、勝手に本が閉じられて、どこまで読んだかわかんなくなっちゃってて、思い出そうにもなんだったら、寝る直前辺りは寝ぼけたまま文を追ってるから頭に入ってなくて、読んでたはずのページが全然覚えてなかったりして、記憶にあるページに戻るまでかなり戻っちゃうことが、結構好き。
寝よう、と決意して寝るよりはいつの間にか寝落ちしちゃってたってのが好きですね。
でもそうなると、部屋の電気が付けっぱなしになっちゃうんですよねぇ…。
寝たら勝手に電気が消える機能とかないですかね。人の動きとか心拍とかで判断して消える機能。
あったら良いな、そんな機能。
でも寝落ちしてから、そう間もなく目が覚めて、トイレに行きたくなったときって悲しい。朝起きる時間まで我慢できないかな?としばらく考えるんですけど、やっぱり我慢できない。だって寝てるのにトイレいきたくて目が覚めちゃってるんですよ。我慢できるはずがない。仕方ないから起きて、トイレ行って。もうそれだけで足が冷えちゃって。ついでに階下までお茶を飲みに行って、また布団に戻るんです。湯タンポを寝る前に作ってた私、万歳ですよ。
湯タンポに足を当ててそのまま寝れれば寝ちゃうけど、寝れそうになければまた寝落ちを目論みます。
しおりを挟んであるところを開いて、あれ?と思うわけです。この内容覚えてない。
それもそのはず、夢うつつに読んでたから全く内容が頭に入ってないんです。覚えてるところまでページをだいぶんさかのぼって。え?って思ってるから結構目も冴えちゃって、またしばらく寝れなくなっちゃて。
でも前回寝落ちした辺りまで読むか読まないかで限界来て、案外早く眠くなったなぁなんて思いながら寝落ちします。
そんな夜が結構好きです。
まどろみ かのこ @kanoko
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