第4話

猛獣を調教するときのような目つきで彼に銃口が向けられた。

「離れなさい!何のためにここにいるのか、自分の立場を理解しなさい!」

その言葉に周囲にも緊張感が伝わった。

彼は何も言わず後ろに下がり、彼女の方を睨みつけた。

一呼吸おいて、

「残っていただきありがとうございます。私は、バグス対策本部t区司令官西園寺です。残っていただいた皆さんに感謝と、共に戦う同志を歓迎します。では、別室にて説明をしますので、お集まりください」

合図を待つかのように待機していた兵士が奥の扉を開けた。深いトンネルになっており行きと同じくトロッコに乗り移動した。あかりは少なく5秒に一回ライトの前を通るだけの長い時間が流れた。

1時間ほど揺られ着いた先は、大きな地下施設だ。そこの前にトロッコがつくとそのまま、中の会議室のようなところに座らされた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る