ウォルド08
今日、天使の神殿に行った。
いきなり王族の血を引いてるとか話がでてきて、わけわかんねぇことになったが、今の時代には関係ない。
イツハが「どんなウォルド様だって関係ありません。ウォルド様はウォルド様なんですから」って、真面目ぶった顔した後に「ひゃっほう、ろいやるだぁぁー! ウォルド様がとおるぞぉい!」とか騒いでたのを見ると、悩みのがアホらしくなってきたっていうのもあるけどな。
で、うっかり考え事をしている時に、神殿の中でイツハと分断されて焦った。
生活能力も戦闘能力も皆無なあいつが、生き残れるわけがない。
だけど、急いで探し出そうとしたら、いけすかねぇおっさんと出会った。
そいつから語られたのは、この世界の真実だ。
天使のふりをしている悪魔と、
悪魔の体に入れられた天使の話。
天使(中身は悪魔)を倒すなら、悪魔(中身は天使)と協力しなければならないらしい。
面倒な話になった。
おっさんと別れた後、けろっとした顔でイツハが合流した。
自分が危ない状況に置かれていたってことに気が付いてねぇんだろうな。
ったく、ほんと目が離せねぇ奴。
神殿に行った後イツハは、なぜか法典を開いて、うんうんうなっていた。
そういや、イツハは出会った頃に、まったくにあわねー本買ってたな。
どういう風の吹き回しだ?
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