エピローグ 新たな旅立ち
激闘につぐ激闘を制した後。
私達は囚われていたエルフたちを解放した。
そして悪魔に入れ替わられていた、天使様も元の姿に戻った。
世界の人達に真実が伝えられたため、エルフに向けた迫害も徐々に小さくなっていくだろう。
すぐに和解するのは無理だろうけれど、きっと手をとりあえるはずだ。
ウォルド様と、その友達のように。
様々な事が終わった後、私達はすべてが始まったあの都へ来ていた。
ルーチェ君はお偉いさんに報告、ミュセさんは元の街に帰るために。
ミュセさんって都の修道女さんだったみたいで、あの日はたまたま大事な品物を飼うために離れた町にいたみたい。
ううむ、ごめんよミュセさん。
ルーチェ君の方は、天使解放に貢献したとかでちょっと出世。
不当な扱いで拘束されてしまったエルフ達を解放するために頑張っているらしい。
三人目の攻略対象は、うん。
どうでもいいかな。
最後まで見なかったし。
都で仲間達と別れた後、お天道様の下でうんとのび。
ルーチェ君のおかげで大罪人指名手配がとけたから、こんな真昼間から顔を隠して歩かなくていい。
どんなとこでも、どうどうと歩けちゃうのだ。
なんかすごい解放感!
のびびーっとして、お日様とにらめっこしてるとウォルド様が話しかけてきた。
友人君たちは、長い間神殿に捕まっていた影響で衰弱していたから、病院で療養中。
だから、ここにいるのは、二人っきりなのです!
あらためて意識したら、ちょっとドキドキ?
あっ、もしかして私ルート入っちゃいます?
ウォルド様「よくわかんねーけど、いらね。それより」
けど、違ったようだ。
ちえー。
ウォルド様「あんたはこれからどうするんだ?」
私「ウォルド様についていきますっ」
ウォルド様「だと思った。けれど、今のあんたなら受け入れてくれるところはたくさんあるはずだ」
私「それでも、ウォルド様が良いんです」
まあ、ミュセさんの所とか、気が合ったファンクラブたちのところとか、行く当ては色々あるけどね。
でも、私はウォルド様がいい。
傍にいるなら、やっぱり好きな人の近くじゃないと。
私「だって、ウォルド様の事がだいっすきですから。それ以外なんて考えられませんよ」
ウォルド様「ったく、ほんと物好きだよな」
私「物好きなんかじゃありませんよーう。みんながウォルド様の事、大好きなんですからー。当然の帰結。森羅万象の理です」
ウォルド様「へいへい」
だから私はウォルド様と一緒に世界をまわる旅をすることにしたのだ。
ウォルド様はこれを機に、じっくり世界を見てまわりたいらしい。
まあ、まずは故郷に行って、知り合いさん達に無事を報告するらしけど。
うへへ、楽しくなってきたぁーっ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます