✴︎登場人物紹介2✴︎


 読者様、第2章お付き合い頂きまして誠にありがとうございます。


 障害が原因となった二次障害(蓮の場合は鬱病)、過去のしがらみ、家族とのぎこちない関係など、葉月と蓮は力を合わせて様々な困難と闘ってきました。完全な解決は難しくてもだいぶ未来が明るくなってきたようです。


 今回も登場人物紹介の場を作らせて頂きました。葉月たちと特に関わりの深いキャラクターです。良かったらご覧下さいませ。


 時系列は前後しますが、わかりやすいように家系別で説明しますね(特に重要な人物は解説をより詳しく書いていきます)



☆✴︎☆✴︎☆



《葉山家》


 ✴︎葉山はやま京香きょうか(第2章時点で47歳)


 翼、蓮、陸と3人の息子を持つ母親。総合病院の精神科で働く看護師でもあり、入院患者もみているため夜勤もしています。センスが良く手先が器用。ティッシュケースや鍋敷きなど家のあらゆるものがハンドメイドです。お菓子作りも得意。多忙だけど作業効率が良く、庭の手入れも欠かさないので、夜勤までしているとは知らないご近所さんも多い様子。


 儚げな印象ですが強かな面を持つ女性。相手の人となりを的確に知る洞察力あり。静かな表情の下に愛情深さを秘めています。息子3人の幸せを平等に願っていますが、蓮に対しては苦痛をわかってあげられなかった罪悪感がプラスされています。左腕には蓮の暴走を阻止しようとした際に出来た切り傷があり、蓮のことを思い出す際にそこを触る癖があります。



 ✴︎葉山利仁りひと(54歳)・・・京香の夫であり、3人の息子の父親。国立大学の法学部で教授の仕事をしています。口数は多くないものの冷静な判断力で家族を引っ張っていくタイプです。


  ✴︎葉山つばさ(26歳)・・・葉山家の長男。蓮とは2学年離れています。司法修習を終えて、現在は弁護士事務所に勤務しています。語り口調がとても優しく、父親譲りの冷静さも持ち合わせています。


  ✴︎葉山りく(20歳)・・・葉山家の三男。蓮と同じ早生まれで3学年違いです。スポーツが得意で大学のサッカーチームに所属しています。監督も認める実力の持ち主です。意思のはっきりしない相手への接し方はよくわからないらしく、悪気はないけどぶっきらぼうな態度になりがちです。しかし第2章では、長年気まずい関係だった蓮と少し距離が縮まりました。



《茅ヶ崎家》


 ✴︎茅ヶ崎ちがさきけん(第2章時点で49歳)・・・葉月、皐月と2人の娘を持つ父親。港町出身で漁業の経験あり。おおらかな性格。ガタイがよく声も大きいです。


  ✴︎茅ヶ崎曜子ようこ(第2章時点で49歳)・・・健の妻であり、2人の娘の母親。放任主義だと娘たちからは思われていますが、実際は過干渉にならないよう加減しているだけで見てない訳ではないようです。気前の良い性格。夫とは元同級生です。



《吉岡家》


  ✴︎吉岡皐月さつき(旧姓:茅ヶ崎)(27歳)・・・葉月の妹。結婚前から続けている仕事がありましたが、本人も気付かないうちに過労の状態となっており、自律神経の不調で倒れてしまいました。人を頼ることがなかなか出来ず1人で抱え込む性格。現在は休職中です。蓮と同じように聴覚過敏がありますが皐月の場合は後天性。休職した当初はほとんど喋ることも出来ませんでしたが、現在はだいぶ回復している様子です。


 ✴︎吉岡よしおか玲司れいじ(29歳)・・・皐月の夫。結婚して2年目になります。おっとりした雰囲気がありますがとても堅実な性格。療養中の皐月を優しく支えてくれています。



《蓮の関係者》


 ✴︎二宮にのみや花鈴かりん(第2章時点で24歳)


 現在はファッション雑誌『ニーナ』で活躍している現役モデル。かつて蓮とルームシェアをしていた女性で現在は実家に戻っています(ルームシェア時代は化粧品販売の美容部員、時々ガールズバーで働いていました)元は社長令嬢で暮らしも裕福でしたが、現在は経営が傾き倒産寸前。モデルの仕事もラストチャンスと考え意欲的に臨んでいます。父親とは不仲であり、親の力を一切借りずに自立するのが目標です。


 個性の強い髪型、服装を好んでいるものの、それに負けないオーラを持つ美人。頭の回転が速い一方で瞬間湯沸かし器型でもあり、カッなると軽率な発言をしがちです。幼少の頃から幼馴染の蓮を気に入っており、ルームシェアの話を持ちかけたときも、一緒に暮らしているうちに恋人になれるかもと期待をいだいていました。告白とプロポーズだけは受ける側でいたいという乙女な一面があります。しかしいつも気の強さが前面に出て、好きな相手であっても辛辣な言葉を浴びせてしまうことがよくあります。


 誕生日:4月2日

 長所:努力家

 短所:押し付けがましい



 新しく登場した人物やクローズアップされた人物、これで全員ですね!



 ……おっと?



 誰かがこちらに向かって手を振っている様子。「第1章から登場しているのにそりゃないよ〜!」だそうです。仕方ありません。何やらオーラが暑苦しいですが紹介します。



《葉月の関係者》


 ✴︎坂口さかぐち明喜央あきお(第2章時点で31歳)


 葉月の同期で同じ合成部門に所属している男性社員です。いがぐり坊主がトレードマーク。理系の職場の中ではやや珍しい体育会系のイメージ。蕎麦やカレーに異常なほど香辛料をかけたりなど(ちなみにマイ・ガラムマサラまで所持しています)おそらく味覚がかなりズレています。


 詮索したがりで結構なミーハー。葉月の恋愛事情を真っ先に嗅ぎ付け、ウロチョロするのもこの男です。しかし聞き上手でもあり、相手の心を上手く解きほぐした上で核心をついた一言を放つから侮れません。鬱陶うっとうしがっていることが多い葉月も、なんだかんだと恩を感じている相手です。


 誕生日:10月10日

 長所:ポジティブ

 短所:絡みがしつこい



☆✴︎☆✴︎☆



 ここまでの段階だと人間関係だいぶ安定してきた感じがすると思います。葉月と蓮も相性抜群に見えるかも知れません。


 だけど正直、人の心って何十年と一緒に住んでる家族でさえ全て知ることは出来ないんですよね。又、人はいつまでも同じではない。どうしても変わっていく部分があります。


 ハッピーエンドを目指して進んでいるストーリーですが、第3章では恋人時代とはまた異なる苦難も書いていきたいと思います。是非見守ってやって下さいませ。



 七瀬渚

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