「え〜はい、私ですけど」
「え〜雑誌の、はあはあ、えーと、私もよく知らないんですけど、飲みにいって意気投合してみたいな、そんな宇宙人なんて全然気が付きませんでした。そんなテレビアニメみたいな、あ、はいはい、じゃあ」
がちゃ
きのうからテレビ局とか雑誌とか新聞とかから電話がかかってくる、王女と一緒いいた写真、王女が転送の魔法陣を出してそのまま消えちゃう動画とかがネットに溢れるように出てて、それで、私の名前やら家やら特定したテレビ局とか新聞とかがわんさか電話かけてきた。
いや、異次元世界がなんとかとかいっても今度は私がキチガイ扱いされて変な病院につっこまれるだけなんで、そんな事は言わないけどね
「あぁ〜〜つかれたぁ〜〜〜」
テーブルの上に突っ伏す私。漫画なら後頭部から湯気が出ていたことでしょう。
「なんか変な人だったみたいねえ、私もよく知らないとしか言ってなかったけど、それでよかったの」
と母が聞く
「ありがとうおかーさん、いや、私も会社の帰りに飲みに行ってそこで知り合っただけだから、よく知らなかったの」
と、嘘をぶっかます。
麻衣は「姉の友達みたいだけど、全然しりません」ってテレビや雑誌からの電話に応えている。まあねえ、「異世界の王女様で神聖魔法を教えてもらいました」なんて言ったら漫画の見過ぎだって言われるわ。
と、しばらくテレビで騒いていたけど、一ヶ月もしたら政治家が汚職したとか芸能人の誰かが麻薬やったとか、はては外国で中国とどっかの国がトラブルおこしたとかのニュースに押し流されて、みんな、忘れたみたいになっていた。
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