「日本人の方は、身元が割れましたが、外国人らしき方は不明です」

「ですから、不法入国の外国人ではないかと」

部下からの報告を聞く署長。

詳しい事がわかると、それとなく、新聞にリークして、前長官のスキャンダルに、ついでに前長官の腰巾着を一掃と考えていた。

「うん、引き続き、外国人の方の調査を続行せよ。」

署長は部下に指示を出す

「何なんですか、この捜査は」

新入りの捜査官が署長に聞く

「前の警察庁長官が死んだ時に、現場に居た女性達だ、彼女達が何か重大な情報を握ってると見ている」

殺すつもりだとは絶対に言わない、なぜなら、どう見ても一般人、妖怪に見えないからだ。

「はあ、でも女で」

と捜査官が言うと

「そう思うだろう、でも、現場のビデオというか、監視カメラの映像を見ると、現場のビルが爆発して崩壊する直前にその二人が飛び出して来てるんだ、この場合、その二人が爆弾でも仕掛けたと見るのが普通だろ。まあ100%そのとおりとは言えないが、その可能性は極めて高い。だから、その重大な情報を握ってる、この二人を追ってる」

「一人の方が身元が割れたと聞いて居ますが」

「映像に残ってる女性に極めて似ている女性が居るというわけだ、で、それで、警察に読んでも知らないで済まされたら一環の終わりだろ、だから、身元の詳細な情報を集めている。それにな、もうひとりの方が全くつかめない」


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