亡霊の街角

あの弁護士の人にあって一週間後

私は真っ黒な格好で繁華街の一番高いビルの屋上に来ている

ココは屋上の入り口にはセンサーがついてるが、それだけだってのは確認済だ


週刊誌を見ると繁華街で、女性を襲って薬を飲ませて酷いことをするって事件が結構あるみたいなのだが、何か親が有名人で、有名な金持ち大学の学生さんで、警視庁のトップがその金持ちがパトロンになってる政治家ということで加害者は無罪放免、被害者は泣き寝入りらしい

死んでる女の子も何人もいるみたいだけど、それはみんな、失踪という扱いらしいわ。

あの弁護士もそーいうのからお金もらってるって噂

あの弁護士は胸糞わるいけど、女性の人権を尊重しろってのは賛成なんだよね

だから、私は私のできる事で女性の地位向上に貢献したいと思う


下の方、男どもが3人くらい集まってる

その周囲をスキャンすると、

女性を押さえつけてる連中

女の子は大分服を脱がされてるようだ

私は女の子の傍まで降りてって、男どもを一撃で瞬殺

男どもは声もあげすその場に全員倒れた

「あ?へ?へ?」

女の子は自分を押さえつけていた男どもがいきなり泡を吹いて倒れたので、びっくりする

「大丈夫?」

「ヒィ!あ?はい!」

「スタンガンかましたから、今のうちに逃げなさい!」

女の子は立ち上がる、服は破られているけど、まあそんなに大したことはない

「あ〜その服はもう駄目ね、ちょっと待ってね・・・・あ、こいつ結構持ってんじゃん、慰謝料と思って貰っていこ」

不良の財布を女の子に渡す

私は女の子の手を引いてそこから抜け出し、一番近い服屋に飛び込んでとりあえず一式着せて駅から送る


また屋上から街を眺める

・・・・あれ?この気配は・・・・・

多分亡霊の気配だ

20歳くらい、まだそんなに古くないな

その方向に向かうとビルの一階、閉店になったゲームセンターだろうか何人かの人影が

ここをアジトにしている不良なのかな

それを上から眺めるような感じで亡霊の気配がする

私はその亡霊に・・かすかな生体エネルギーに自分の魔力を注入してみた

と、その亡霊がいきなり力を増す

周囲がガタガタなりだして、男どもが騒ぎ出す

「何だ」

「ポリか?」

重たそうなビリヤード台が浮かび上がって男どもに飛んでくる

「ぎゃあっ!」

「ぐえええ」

血が飛ぶ

ヤッバイ、幽霊にちょっと力を与えただけなのにこんなに強くなるとは思わなんだ

男どもは入り口に殺到する

ウインドウのガラスが粉々になって飛ぶ

男どもは散り散りに逃げる

フルパワーの怨霊って怖いな

怨霊は男どもを追いかけていったのだろうか、そこには誰も居ない

私も外に出る


と、繁華街、ビルの中ほど、男が宙吊りになっていた

「たすけてくれえ!助けてくれえ!」

魔力が上がると亡霊も具現化するのな、黒と白の雲みたいなのが男を絞め上げてるのが見える

多分他の人も見えてる

スマホかざしてるし


あの男が殺人犯なのかな?

殺したら、満足して成仏するだろう

私はそこを離れて家に帰る

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