LIVING BY NECK HUNTING
SEN
LIVING BY NECK HUNTING 首狩りこそ生きるということ
台本:SEN 声劇6人台本(男3・女3) 所要時間:60分
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キャラクター紹介
ミアナ(女・18歳)
欠けた班の穴埋めに選ばれた。明るく陽気で優しい最年少。
カイユ(男・39歳)
オカマ。ひょうひょうとしているがやる時はやる。
コヨウ(女・28歳)
自分の欲望には忠実。首を跳ねることがなによりの快感としり不気味に笑う。
ネイア(女・19歳)
冷静沈着だがキレると班長でさえ手が付けれない。謎多き女性。
デスタ(男・40歳)
班長。口数少ないが班のそれぞれの役割・性格を理解し展開させる作戦は鬼畜。
シマク (男・30歳)
今大会の司会進行。陽気でキザ、前髪に異常なまでのこだわりがある。
本編↓
シマク
「さぁぁぁああああああ皆様ぁぁ!!おー待たせー致しましたぁ!第24回!各国対抗ぅ【ヘッドハンターズ】がっ!!始まりましたよぉぉぉ!」
歓声SE
シマク
「死会進行わぁぁぁ?…このワタクシ…そう!このなびく前髪で有名なぁ?そぅ!貴女のシュバリエ、シマク。が!!おぉぉぉぉくりいたしまぁぁぁす!」
間
ミアナ
「い、いよいよ・・・始まりました・・・ね」
カイユ
「ん~?なぁにミアナちゃぁん・・・もしかしてぇ?びびっちゃってんのぉ?以外に可愛いとこあるんじゃないのん♡」
ミアナ
「べっ!!別にビビッてなんか!!ない・・・し・・・それに!可愛くも・・・ないし!!」
コヨウ
「はいはい~あんたら緊張感が足りないよーう?ほんと調子狂うなぁ・・・あぁ、元々狂ってるのか、あたしら!あっはははは!!あー…何か斬りたいっ」
ネイア
「…あんた達と一緒にしないで…私は生き残る為に殺るだけ」
カイユ
「あっら~?ネイアちゃんだって内心、人殺せるから楽しんでるくせにぃい♪」
抜刀SE
ネイア
「(耳元で囁くように)大会始まる前に死にたい?ね?」
カイユ
「は?何まじになってキレてんの?」
デスタ
「やめとけネイア。この刀は、敵を斬る為だけに使え。いいな」
ネイア
「ふんっ…わかってるよ。冗談だ」
納刀SE
カイユ
「な!?ちょっとあんたねぇ!少し切れて血が出てんのに!!冗談で済まないわよっ!!!このクソa----」
抜刀SE
ネイア
「(遮るように)死にたいようだな」
抜刀SE
デスタ
「(耳元で囁くように)やめとけと言ったはずだ。それ以上やると…わかってるんだろうな。」
ネイア
「……わ、わかったわよ」
コヨウ
「ちょっと、班長まで…ほんと狂ってるやつばっかだわ!このチーム最っ高!!あはははは!」
ミアナ
「あ、皆さん!ルール説明始まるみたいですよ!」
カイユ
「あんたは今回が初めてだったわね…よく聞いておきなさい、この【ヘッドハンターズ】のルール。まぁ毎回ルール変わってるけどね♡」
ミアナ
「はい!しっかり聞いておきます!」
間
シマク
「はいはいはいはいはーぅい!皆さんご静粛に…ゴホンっ、ん、前髪は…大丈夫だな…よし、ぉお待たせしましたぁぁ!では毎年恒例のこの大会でのルール説明を致しま~す♪」
間
コヨウ
「されなくても知ってんだよね~こちとら3連覇中。早く始めろっつーのクソ前髪野郎が」
ミアナ
「今年はルーキーが多いみたいですからね!私もそうだし!ガンバらねばっ…うん」
コヨウ
「ん~!ミィアナちゃんは可愛いなぁぁよしよしよしよし」
ミアナ
「えっへへ~♪頑張りますよぉぉ私!」
コヨウ
「ん~そぅかそぅか!頑張るんだよ~?私以外に殺されるんじゃないよぉぉ?あははははっ」
ミアナ
「もちろんですよぉ~!私も頑張ってカヨウさんの首を取りますね!」
コヨウ
「んー!言ったなー!!こぅいっつー♪名前間違ってんだよクソガキ~♡ぶっ殺すよー?」
カイユ
「会話内容がおかしいんだわ。うん。」
間
シマク
「まさか?あ、まさかまさか?居ないとは思いますが?まっっっっっっったくこの【ヘッドハンターズ】のルールを知らない方たちのために!このシマクが、あ、このシマクが!説明させていただきますね?えー…ゴホン、(※ここから、もっとイケボで)この大会は1班5人で構成された各国の代表者が力を合わせ、敵となる他国のチームの首を斬り落とす大会でございます。チーム構成は各チームバラバラですが基準となる【斬込者2名】・【陽動者】・【偵察者】で構成されます。降参・逃走は許されません、必ずどちらかのチームが全滅するまで行っていただきます。なお、本拠地となる自陣に、相手のチームの首全て置くこと。それで勝利となります。今回は8カ国の参加が御座いました。こちらで抽選を行い対戦相手を決めさせていただきまぁす。」
間
ネイア
「ふん…どこと当たろうが相手にならないけど」
コヨウ
「だろうねぇ~!これだけ狂ったのが集まったチームは私達だけでしょ?まぁ筆頭に私だろうけど!あ~ワクワクする♪」
デスタ
「どうなんだ。カイユ」
カイユ
「ん~そうねぇ…1チームだけ気になってたチームが居たわねん。あたしが集めた情報によるとぅ…デスタ、《クルシアル》ってチーム、ご存じ?」
デスタ
「あぁ…知っている。第6回から15回目までを連覇したタハバナ王国のチームだ」
ミアナ
「ねぇ…まさかそのチームが…」
カイユ
「間違いないわね。16回目からは、国の内乱が酷かった為不参加だったから私たちが優勝してたけど…参加してるわね間違いなく。そして…内乱を治めたのもそのチーム《クルシアル》らしいわよ」
コヨウ
「へぇ~…楽しめそうじゃない?私はどんな相手でもいいわぁ…首を跳ねれるなら♪」
ネイア
「また、この時がきたのね…」
ミアナ
「ねぇ…ちょっと…楽しくなってきた!どうしよ!」
コヨウ
「おおっと…心配無用だったみたいだね♪楽しもうね狂人共♪」
デスタ
「一緒にするなよ」
間
シマク
「ん、前髪大丈夫かな…ゴホンっ…尚~優勝者には勿論圧倒的勝利をご準備しております!他国は、一年間!その国への無抵抗敗北を認めるぅぅすなわち?あ、すなわちぃぃ?一年間は圧倒的天下統一となりますぅぅぅ!…おわかり?」
間
コヨウ
「去年までは無かったのにね。無抵抗敗北。」
カイユ
「無かったわねぇ…あのお優しい皇帝の【争い無く平和的に解決する】の思想が、狂ったのね」
ミアナ
「いょっしぃぃぃ!気合い入ってキター!私達3番だよね?」
ネイア
「…そうね」
コヨウ
「ん~…まぁ意味のない番号だとは思うよ?」
ミアナ
「?」
間
シマク
「ええ~…そぉれぇでぇはぁぁ?!あ、前髪…大丈夫だな、うん。えぇ~長期戦になることもあるため早々に始めて参りますよ~?え~え~!ではこの白いボックスの中にぃ~白いボールが入っております!そのボールには番号が書かれております~!あぁとは~おわかりかな?では、いっくよぉぉー?んー…これ?これ~?これかなー?ん!これ!!!じゃん♪3番!3連覇中のぉ~チーム《インサニティ》!!」
間
カイユ
「はいっやらせやらせ…真っ先に見たいんでしょ?私たちの試合を、各国の王が」
デスタ
「そうだろうな…《クルシアル》と、
ネイア
「先に潰しておきたい…か…器の小さい奴ら…」
コヨウ
「かーっ!小癪すぎるねぇええやり方が!どうせこの組み合わせにするのにも裏金が動いてんでしょ?ぁあ~…胸糞悪い…けぇど?楽しい♪」
ミアナ
「ですねっ!遅かれ早かれ当たるなら早いうちがいいでしょうし!」
カイユ
「お?さーっすが期待のニュースター!わーかってるわねぇぃ!」
デスタ
「あとは聞いたことないチームだな…《クルシアル》さえ潰せば優勝できるだろう」
ミアナ
「そう上手くいくといいですけどね~」
デスタ
「どういうことだ?」
ネイア
「班長。私達1試合目です。行かないと」
デスタ
「…あぁ、わかってる」
間
シマク
「さぁぁぁぁぁぁ紳士淑女のみっな様~!お待たせしましたぁ!第1試合がいよいよ始まろうとしております!!投票はお済みでしょうかぁー?私の前髪も騒いでいるうぅ!!現在三連覇中のチーム《インサニティ》!そして過去に10連覇したことがある伝説のチーム《クルシアル》ぅぅ!!開始まであと少し!さぁぁ賭けた賭けたぁ!」
間
カイユ
「ん~ミアナちゃん?勝てると思う?私たち」
ミアナ
「は?そんなの当たり前でしょ?
コヨウ
「だよねぇ~あ~たんまり賭けたから今年も生活が潤うわ~…どんな子飼おうかしら♡」
ネイア
「…趣味悪すぎ…気持ち悪い。」
コヨウ
「ん~わかんないよね~?ごめんね~?やっぱ若い子がいいのよ、私!最近相場が上がってきててさぁ…今居る子たち使い物にならなくなってきたし?そろそろ更新?みたいな?あはは♪」
ネイア
「…はぁ…一人で角に擦り付けてそのまま死ね」
コヨウ
「……あ゛?…あたしに喧嘩売ろうだなんていい度胸だねぇ小娘ぇぇ!あ゛ぁ゛!?」
カイユ
「はいはいはいはい!お姉さん達は殺意の無駄使いしすぎな~い!はじまるからね~おとなちくちまちょうね~?」
ミアナ
「まぁ明らかに私よりは歳いってますもんね!あははっ♪」
コヨウ
「ミアナちゃんは~これが終わったら私のお屋敷にいらっしゃい」
ネイア
「そのあと私んとこ来い、可愛がってやる」
ミアナ
「はーい♪あーこわいこわい」
間
カイユ
「しかしデスタちゃん…今回の大会、変じゃなぁい?スポンサーが北国の大陸リヴィア帝国なのに、そのスポンサーの姿、人物、全く見えない」
デスタ
「気づいてたか…これはもしかしたら俺達を潰す為かもしれんな。弱小国である我々が3年も連続で優勝してんだ…そりゃ各国からしたら面白くない。更に今回は【その国への無抵抗敗北を認める】これが大きいだろう」
カイユ
「だから、あの《クルシアル》まで呼んだ…と。なるほど」
デスタ
「背後では皇帝まで利用されているかもしれない…だから…俺達は、《ただじゃすまない》だろうな。」
カイユ
「どうするの?…最悪の場合を━━」
デスタ
「考えておかねばならない…な」
カイユ
「頼んだわよ…私はともかく、あの子だけは守らないと」
デスタ
「あぁ…わかっている。始まるぞ、配置に付け」
カイユ
「はいよ」
間
シマク
「ではではでは!さぁさぁさぁ!さぁぁぁああああああ皆様ぁぁ!!おー待たせー致しましたぁ!第24回!各国対抗ぅ…あ、前髪乱れた……よし…ヘッドハンターズ第一試合ぃぃぃ!クルシアル対インサニティ!はじめぇぇぇぇえ!!!!」
ドラの音SE
デスタ
「相手は今までの中でも最強だ、見つけたら
カイユ
「わ~かってるわよ~とにかくあたしは。後方から援護するよ。お先にどうぞ」
デスタ
「カイユ」
カイユ
「え?なぁに?もぅ試合始まってるのよ?まだなんかあんの?」
デスタ
「…ミアナと一緒にいけ」
カイユ
「…はぁ?まじで言ってんの?ほんとにそれでいいのね?」
デスタ
「いいから、いけ」
ミアナ
「よろしく~お姉さま~初心者なもんで♪」
カイユ
「んもぅ~私一人で十分なのにさ~…邪魔しないでよぉ?あなたは私のフォローだけすればいいんだから」
ミアナ
「フォローしつつ敵の首を斬ればいいんですねーあーはいわかります。そういうバイトしてたんで」
カイユ
「どんなバイトよ、それ」
コヨウ
「頼もしい子だねぇ?勝ったらお姉さんが飼ってあげてもいいんだけど…その前に、さっきのお返し…しないとねぇ?」
カイユ
「じゃぁ皆、死なないでよ?」
ミアナ
「しーゆーあげいーん♪…ん?使い方合ってる?ってかどういう意味?」
コヨウ
「バカな子だね~…じゃ、私もいくよー?右舷から~じゃね~」
デスタ
「あぁ」
ネイア
「私は、真正面からいけばいいのね…何も考えなくて楽だわ」
デスタ
「あぁ…暴れてこい」
間
シマク
「おおぉーっとぉぉ?チームインサニティはいつも通りバラバラの行動だぁ!またしても班長のデスタは本陣から動かない!あ、前髪から静電気が…ん、大丈夫かな…。一方、伝説のチームぅぅクルシアルはぁぁ?どうやら右舷に3人。左舷に2人ずつわかれているぅぅぅ!中央には誰もいないーこれは右舷のコヨウ・左舷のカイユ・ミアナ組はピンチじゃないのかぁぁ!?」
間
コヨウ
「まったく…ご丁寧な実況だこと…お互いに丸聞こえじゃないか。作戦バレバレ…でも…待って?凄く素敵な情報だわ?…こっちに3人…3人も?…3人もぉぉぉぉ斬れるぅぅぅ!あっはははは!はははははははは!!やっば!ツイてるぅ~♪」
抜刀SE
コヨウ
「(妖しく)公衆の面前で…堂々と…首を跳ねれる…ウフ、ウフフフフフフ」
間
カイユ
「あーん…正面敵無しかぁ…こっちに2人も来ちゃってるのねぇ…ついてないわね。どーする?ミアナちゃん」
ミアナ
「え~…めんどくさいなぁ~サボってたいな~」
カイユ
「コヨウやネイアが全部片づけてくれると思うけどね」
ミアナ
「でもさ、今回の相手ヤバイんでしょ?」
カイユ
「うん、ヤバイわね…ネイアはともかくコヨウが一人で殺れる相手じゃないわね」
ミアナ
「じゃぁコヨウさんとこいこう!応援いこ?」
カイユ
「うーん…まぁデスタちゃんもネイアも心配無いから大丈夫か!行きましょう」
間
シマク
「おっとー?これはどういうことだぁ~!?ミアナ・カイユ組が進路を変更しコヨウの元へ~!背後から叩いたほうが有利だがぁ?援護でもするつもりでしょうかあああ!」
デスタ
「…あいつら勝手に」
間
カイユ
「作戦だとこの辺りよ」
ミアナ
「居た!コヨウさんっ!!」
コヨウ
「ん~?おお~!あんたらか~♪ほれ、やるよ!!!」
ミアナ
「わ!首!!コヨウさん凄い!全部一人で?!」
カイユ
「まじかよ…さすがねぇ。みくびってたわ」
コヨウ
「いや~楽しかった~…やっぱ斬る瞬間が一番濡れるはぁ…」
ミアナ
「は?…ぬれ?え?」
カイユ
「(咳払い)はいはい首持ってデスタちゃんとこいくよ!相手チームは残り後二人なんだからね」
コヨウ
「残りの二人も私にヤラセてくんないかなー…足りないわ~」
ミアナ
「もぅとっくに終わってるんじゃないですか?私達んとこに来てたみたいだからネイアちゃんが一番近いよね?」
カイユ
「ってかこいつらの顔…見たことないな…クルシアルに居たかしら、こんなやつら…」
コヨウ
「ネイアんとこ先いっとくよー?あんたら班長んとこにそれ持っていきな~」
ミアナ
「了解!頼みますね~コヨウさーん」
コヨウ
「はいよ~じゃね~♪」
間
シマク
「なんと…なんとなんとなんとぉぉぉ!これは全く予想していなかったぁぁ!あのコヨウ選手が一人で3人殺してしまうとは!…私の前髪センサーはそうは言っていなかったああぁぁぁあぁジイイイイイイザアアアス!」
間
ネイア
「いよいよわけわかんないわね…あの司会者」
デスタ
「もともとだ…気にするな」
ネイア
「それより…あなたが本陣から動くなんて…どういう気まぐれかしら?」
デスタ
「少し思うことがあってな…それより、気づいてるだろうな?」
ネイア
「もちろんよ…前の木の裏に一人、後ろの茂みに一人」
デスタ
「さすがだ…いけるか?」
ネイア
「愚問」
抜刀SE
デスタ
「後ろを…」
抜刀SE
ネイア
「前を」
斬るSE
間
コヨウ
「あ~あ…終わったんだ?…ちぇー」
デスタ
「…早かったな」
ネイア
「弱すぎるわね…これがほんとに元最強チーム?」
デスタ
「…カイユとミアナは」
コヨウ
「あ~本陣に首の納品に」
ネイア
「私達も行きましょう、もぅこんな大会やる意味もないわ」
デスタ
「…あぁ」
間
シマク
「ななななななななななんとなんとなーんでよぉぉ!チーム、クルシアルが!全滅です!開始15分であの伝説のチームが全滅!なんと強い!!なんと最強でしょう!さすが三連覇中のインサニティ!またもや優勝はこいつらで決まりなのかー?!」
間
デスタ
「皆集まったようだな」
ミアナ
「はーい今到着しましたー!首、持ってきましたよ~♪」
カイユ
「ちょっとぉぉミアナちゃぁん!全部私に持たせるんだもんなー首だけっつっても重いんだかんね~?」
ミアナ
「いいじゃんいいじゃん!細かいこと気にしないの!」
コヨウ
「やー…私も、満足だわ…ほんと…3回は、イケた」
ネイア
「はいはいよかったですね」
デスタ
「早く残りの首を台座に置け」
カイユ
「はーい。…よっと…よし、これで完了!」
サイレンSE
シマク
「試合終了ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!…
…っと…言いたいところだけど………なぁぁぁぁぁぁんてなぁぁ!!!あはははは!!今ね!今さっき、フフ…主催者側から特別ルールの変更があった!!フフ…フフフフ♪」
ミアナ
「はぁ!?どういうこと!?」
カイユ
「ル、ルール変更?なによそれ…」
ネイア
「へぇ…どんなルールか…気になるわね」
コヨウ
「えぇ…えぇえぇ……すっごい…興味あるわ…ウフフ」
デスタ
「…」
シマク
「そのルールとはぁぁぁ?言うよ~?言っちゃうよ~?!あ、ちょっと待って前髪が」
カイユ
「てめぇの髪なんざしらねぇよ!さっさと言え!」
ミアナ
「ウザイな~あの司会者」
シマク
「よしっ…バッチリだ!新ルールはぁぁぁ!?【最後の一人になるまで戦うこと】
つまりはぁぁ?勝者は一人!チームは全員敵!敵!!てーき!!敵なんです!!」
カイユ
「なっ…」
ミアナ
「え、敵…って」
コヨウ
「ウフフ…」
抜刀SE×2
鍔迫り合いSE
ネイア
「さすが狂ってるわね…あんた…動きが狂人以上だわ。サカってどうしようもない狼さんってところかしら?」
コヨウ
「いや、ごめんね?あのね?あんたの首が斬れるって思った瞬間もぅ刀抜いてたよね!!ごめんねぇ?アハ♪」
ネイア
「いいの、私も、あんた…殺したいから」
デスタ
「これが狙いか…主催者側の」
カイユ
「デスタちゃん…考えてたんでしょうね?作戦、練ってるわよね?」
ミアナ
「っぅう…」
カイユ
「このままじゃ…コヨウもネイアも死んじゃうわね」
ミアナ
「や…やめて、ネイアさん…コヨウさ、ん」
デスタ
「ミアナ?」
抜刀SE
ミアナ
「誰も…死んじゃだめ」
コヨウ
「ほらほらネイィィアァァ!!ほらほらぁ!防戦一方じゃないのー?そんなものなの~?つまんない~♪」
ネイア
「くっ…調子に、乗り、すぎっ」
ミアナ
「っぁぁぁああああ!!」
斬るSE
デスタ
「なっ」
カイユ
「え……ミアナ、ちゃん?」
コヨウ
「ぎゃゃゃぁぁぁあああ!!…くっ…ぐぐっ…み、右腕…私の右腕跳ねやがった…くっ」
ミアナ
「腕が無かったら、争えないわよね?」
ネイア
「ひゅぅ、やるぅ」
コヨウ
「くぉぉおんの!小娘がぁああああああ!!!」
剣交SE
ネイア
「あんたの相手は、私よ?それにこの子、今ので動けないみたいだから」
コヨウ
「ぐぎぎっ…誰からでもかまわないっ!!まずはあんたからだ!!左手一本あれば余裕だぁぁっ!!」
ネイア
「あっそ、おいで、遊んであげる、狼さん」
デスタ
「まずいな…」
間
シマク
「あ~!もぅほんっとに良い…も好き!!もっとやれでございますよ!!?最高の眺めすぎるぅ…ぁ~…仲間同士殺し合う姿はほんとに素晴らしい。もっと~~~?やれぇ!!」
間
デスタ
「カイユ…ここは頼む」
カイユ
「いいけど、あの二人はどうするつもり?」
デスタ
「ネイアに足止めを頼んでいる。コヨウには悪いがいつかこうなるとはわかっていたからな」
カイユ
「なるほど…ん?なんでちょっと笑ってんのよデスタちゃん」」
デスタ
「いゃ……可笑しくてな…あいつはネイアを守ろうとしてコヨウの腕を切り落とした」
カイユ
「致命傷を与えず戦闘不能にしてネイアを守った……なによ…そっくりじゃない…あはは」
デスタ
「だろ?可笑しくてな…」
カイユ
「しっかり、似るもんねぇ。けどあの子止まらないわね、このままじゃ」
デスタ
「その為のお前だ、頼んだぞ」
カイユ
「なるほどねぇ…納得しました。まかせろ」
間
剣交SE
コヨウ
「あぁぁ~…なんか痛みなくなってきてね~?楽しくなってきたわー♪」
ネイア
「良かったわね…でももぅあんまり時間が無いの…そろそろ…本気だしていい?」
コヨウ
「ん~良い殺意だわ~!濡れる濡れる……あ、何これ…楽しいぃい♪」
ネイア
「今から一方的に攻撃するからしっかり防ぐのよ?いい?」
納刀SE
コヨウ
「納めた?…は?余裕ぶっちゃって…や゛る気あ゛んのか!?ぁああ゛?」
ネイア
「無駄口を…狼さんは人語を話さないよ…まずは、【両耳】」
抜刀SE
コヨウ
「いぎっ!!耳ぃぃ!!ネィアアアアア!!!!」
納刀SE
ネイア
「ただ醜く吠えてな…それが、狼さんだよ…【左腕】」
抜刀SE
コヨウ
「いぎぃぃいいいいい!!!!!!」
納刀SE
ネイア
「痛いよね…楽にしてあげるね…狼さん…ごめんね【首】」
抜刀SE
コヨウ
「あ、これ、最高」
ネイア
「さようなら…悲しい色欲にまみれた狼さん」
首が落ちるSE
納刀SE
ネイア
「で?次はそっちの狼さん?」
カイユ
「おっとぉ…ネイアちゃぁん…落ち着いて~?」
ネイア
「あら?人の言葉を話せるの?凄い狼さんも居たものねぇ」
カイユ
「あぁー…やっぱりだめか…やるしかない、か!こう見えてあたし…脱ぐと、強いのよ?」
ネイア
「皮を自ら剥ぐ狼さんも居るのね、変わってるわ。…いくよ」
納刀SE
カイユ
「来るわね…あたしも…フフッ……俺も本気でいくとしようか」
剣交SE
ネイア
「っ!?受けたの?…いや、手ごたえがなかった…何?」
カイユ
「ネイアくんには俺の力見せたことはなかったね…俺の力は剣技でも力でもない。この鍛え上げた体だ。」
ネイア
「ふーん…やるじゃない。筋肉狼さん?」
間
シマク
「うーん……ツマラナイ。みんなで一斉にやり合うと思っていたんだけど、な?こうなりゃ武力行使かな?衛兵っ!はじめなさい……さぁ…ショータイムだ」
間
デスタ
「はぁ、はぁ…ここまでくれば、大丈夫か…見えてはいまい」
ミアナ
「ぅ…ぅう」
デスタ
「気づいたか?」
ミアナ
「ん…ここは?…あ!コヨウさんは!?ネイアさんはっ!?」
デスタ
「大丈夫だ…カイユがなんとかしてくれている。それより、厄介なことになった」
ミアナ
「え?」
間
シマク
「さぁさぁさああああぁ!あなたのシュバリエ、シマクがお送りする実況もここまでだぁ!!なぜなら?あ、なぜならなーぜ?なら?このクソみたいな大会はここで終わるからだぁぁ!!各国の国々の王をワタクシシマクがぁ!…人質に取りました。リヴィア帝国の王子であるこのぉぉ!俺様がだ。」
間
デスタ
「そういうことか…スポンサーであるリヴィア帝国はこちらの大陸を乗っ取りに来ただけ、だな」
ミアナ
「私達が邪魔だから先に片づけておきたかった…のでしょうか」
デスタ
「そうだろうな…元【テンペスト】リーダーと副隊長…そして、その娘をも一掃できるんだ。この機を逃すはずがない」
ミアナ
「テンペスト…どこかで」
デスタ
「聞いたことある、か?…第一回から第五回開催を連覇し続けたチームだ。…そして、俺が元テンペスト、リーダー。副隊長がカイユ。てところだ。」
ミアナ
「違うの…私が聞いたのは、お母さんから…テンペスト、二人の男の話…」
デスタ
「…そうか…まぁ有名な話だからな。たった二人のみのチームが5連覇をしたと」
ミアナ
「うん、でもね…それだけじゃない…その一人がお父さ───」
間
シマク
「我が国最強の兵士達を100人開場に送り込んだ。さぁ…インサニティの雑魚どもっ…さっさとくたばれ。各国の王よ…命が欲しくばおとなしく投降していただこうか」
間
デスタ
「時間がない…ミアナ、作戦を伝える。お前だけが頼りだ。」
ミアナ
「うん、やるよ。皆には今まで育ててもらった恩返しがしたい、何より…生きていてほしい」
デスタ
「良い子だ…一度しか言わない、よく聞け」
間
カイユ
「く…凄い斬撃だな…さすがに耐えかねるな」
ネイア
「くっ…はぁ、はぁ…幾度斬り込もうが斬れない…くっ…打ち込みすぎて刀を持つ手が痺れてきた…なんだこの狼」
カイユ
「どうした?そんなものか?お前の…お前の母親は!そんなものじゃなかったぞ。」
ネイア
「え…母親…何言ってるの。いないわ、そんなの」
カイユ
「私はお前の母親と肩を並べて戦っていた一人だ。ネイア、目を覚ませ」
ネイア
「戦っていた…かあ…さん、うっ…うぅ」
カイユ
「はぁ…ようやく戻ってきたか…でもこれじゃぁ、戦力にならないわねぇ…どうしようかしら?この状況…」
ネイア
「ぅ…こんな大勢に…囲まれていたなんて…あの鎧は…リヴィア帝国の…ぐっ…そういうこと」
カイユ
「ここまで、かな…あの鎧は対ヘッドハンターズ仕様、あらゆる急所、関節が守られている。…ネイア、あなたに言っておきたいことがやまほどあるわ。聞きなさい」
ネイア
「…」
カイユ
「自分の身は自分で守りなさい」
ネイア
「何それ…それだけ?」
カイユ
「…妹と…父親の元に行きなさい」
ネイア
「え…どこに…居るっていうのよ…探し続けていたわ!なんであんたが知っているのよ!!」
カイユ
「来る…兎に角…デスタとミアナのところに向かうのよ……何してる…はやく
…はやくいけぇ!死にたいのか!!!」
ネイア
「う…すまない…カイユ!!必ず戻る!それまで死ぬな!!!」
カイユ
「おうよっ!!!………行った…か…幸せになれよ…ネイア。さぁ…野郎どもは私が相手よ?更にもうひと肌、脱いでやるわ。…アネミナ…約束は果たしたわよ。さぁ…っ来い!!!!!!!!」
間
シマク
「あのカマ野郎はあの人数でなんとかなるな…さて残るは…ん?あいつ一人?残りの小娘はどこにいった…まぁいいあんなガキ一人私でも勝てる…よし」
間
デスタ
「ふぅ…ざっと80ってところか…どこから湧いてでやがった」
シマク
「いゃぁお待たせしました元テンペストリーダー、【暴風のデスタ】!」
デスタ
「俺たちさえ落とせばあとは簡単…どの国の騎士団長にも匹敵する。ここで倒しておけるとは一石二鳥…図星か?」
シマク
「さっすが!いやぁ…そこまで読まれているとは!感服致します。感服致しますがぁ…ここで死んでいただきますね?我リヴィア帝国騎士団は【動く鉄壁】。あらゆる急所、間接部に至るまで武装している。これでも勝てると?」
デスタ
「やれるもんならやってみろ…姿を現したことを後悔させてやる。その眼で確認しておけ。暴風と呼ばれた所以、その眼に焼き付けて死ね」
シマク
「はいはい。俺まで届けばね。やれ」
間
ネイア
「父が…妹がここに?…どういうことなの……あ、あれは!ミアナっ!!!」
ミアナ
「っ!!!?」
抜刀SE
剣交SE
ネイア
「落ち着いて…私よ」
ミアナ
「あ、ごめん…敵に見つかったと…よかった、生きてて」
ネイア
「班長は、デスタはどこ?!」
ミアナ
「敵を引き付けてくれてる…私は──」
ネイア
「一人で軍勢を?!何してるの!戻るわよ」
ミアナ
「戻らない。」
ネイア
「は?あんた…見殺しにするつもり?」
ミアナ
「これが班長の作戦だから…私はそれを任されたから」
ネイア
「あの班長があなたに?…いいわ、私も手を貸す。急ぎましょう、移動しながら話して」
ミアナ
「ネイアさん…ありがとう!」
間
デスタ
「うぉぉぉぉぉぉおおおお!!!」
シマク
「ほぉぅ…これが暴風と呼ばれた所以ですか…なるほど。まるで暴風のように襲い掛かり、斬りつけ、次々になぎ倒していく。だが?」
デスタ
「っく…はぁ、はぁ、ぐっ…」
シマク
「ただ押し倒しているだけ…この鎧は斬れない。言いましたよね?」
デスタ
「ぉぉぉおおおおおおおっ!!!」
シマク
「はぁ…なんて醜い。いいでしょう、体力が持つ限りそうしてなさいな。見届けましょう?ここで、じっくりと」
デスタ
「…ミアナ…まだかっ!ぅおぉぉぉおおおおおお!!」」
シマク
「頑張りますねぇ…けど。スピードが落ちてきたね?あんたももぅ歳だ!疲れただろ?もぅ終わりにしてあげよう。やれ」
デスタ
「ぐっ!!ここまでか」
ミアナ
「っさせぇるぅぅうかぁぁぁぁああああああああああああああ!!」
シマク
「なっ!?後ろっ!?」
剣交SE
シマク
「…なぁんて?読んでいたよぉそれぐらいぃぃい!!」
ミアナ
「うぅう…」
デスタ
「失敗した…のか…ぐっ」
シマク
「残念だったね~?親子の最後の対面がこんなところで終わるなんてね?じゃぁね二人とも…バイバイ?」
ミアナ
「…バイバイは…あんたよ」」
ネイア(耳元で囁くように)
「さよなら、汚い狼さん」
シマク
「っ!!?ネィ──」
斬るSE
シマク
「ア」
首が落ちるSE
ネイア
「その前髪、似合ってないわよ?」
ミアナ
「よしっ!敵大将は取った!降伏せよっ!!!ただちに攻撃をやめて降伏せよ!!…え……なんで」
ネイア
「お互い攻撃は止まってる…けど、間に合わなかった…班長…」
ミアナ
「班長っ!!!!」
デスタ
「ょ…く…やったな…二人…とも…誇らしい…さすが…俺の…子だ」
ネイア
「え…あなたが、父さん?…ねぇ…父さんなの?!答えて!答えてよ!」
ミアナ
「お、父さん?」
デスタ
「すまな…かった…がはっ…娘たち、よ…ぐはぁっ!!!」
ミアナ
「槍が…貫通して…もぅいい、もぅ喋らないで…」
デスタ
「もぅ…助から、ない…最後に…二人とも、ここにおいで」
ネイア
「お父さん…うっ…ぃっ…う」
ミアナ
「…はい」
デスタ
「母親から…も、父親からも…愛を受けることなく…それで、も…こんなに大きく…育ってくれ、て…」
ネイア
「何故…なぜ言ってはくださらなかったのですか!?何故…」
デスタ
「すま、ない…お前達の母、アネミナ…からの伝言だ」
ミアナ
「母さんから…」
デスタ
「ごめんね…と」
ネイア
「うぅうう…うぐっ…うっ」
デスタ
「…もぅ…何も見えないが…見えなくとも…こんなにも、大きく、育ってくれて…アネミナ…俺達は…幸せ…だ……な」
ネイア
「…父さん…ねぇ…お父さんっ!ねぇぇえ!起きてっ、起きてぇえ!!!」
ミアナ
「お父さん…う…ううぅ…うぅ…うわぁーーーー」
カイユ
「…間に、合わなかった…か…デスタ…よく守ったわね。お疲れさま…アネミナと…幸せにね…」
カイユN
こうして、第23回ヘッドハンターズは幕を閉じた。各国の王は北国の大陸グラナのリヴィア帝国反乱を許せず。全面戦争へと発展した。その大陸間の戦争は壮大になるであろうと誰もが予測した…だが、数日すぎたある日。リヴィア帝国から敗北宣言があげられた。そこには二人の少女の姿があった。
ミアナ
「敵総大将、および七大将全ての首をここに掲げる!!!」
ネイア
「これよりこの国は生まれかわるっ!!!この大陸の名はデスタアネミナ!!」
終
LIVING BY NECK HUNTING SEN @sensensenkou
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