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1 自作で気に入っている最初の一文


 お母さん。

 お母さんはいったいどこから来たの?

 ううん、そうじゃないの。赤ちゃんはキャベツ畑から来るんでしょ。それは知ってる。でも、ミカが訊いてるのは赤ちゃんじゃなくてお母さんたちのこと。お母さんたちはどこから来たの? 


2 星を投げるときの基準をざっくりと


 ★……おもしろかったとき。

 ★★……巧いと思ったとき。

 ★★★……傑作と思ったとき。


3 「応援する」の使い方


 基本的には読んだら押します。

 が、まったくの無条件だと重みがないので、2つルールを設けています。

 1つに応援した作品には求められれば感想を書く。

 2つにTwitterなどで内容に疑問を呈すようなことを書かない。


4 これまでに書いた最長のレビューは?


 4000字弱。レビューというか解説みたいな感じでした。


5 あらすじ読む?


 わりと。


6 好きなタグ


 あんまり見ないんですよね。そして、たまに気になったキーワードで検索してもほとんど出てこない。


7 リレー小説の経験はある?


 ありますが、2回ともわたしで止めちゃったんです。キラーパスすぎたんでしょうか。


8 自分流あらすじの書き方


 短編は適当ですね。基本設定→冒頭の内容→問いかけという構成になりがちです。「~である◯◯(主人公の名前)。~する彼女だが……はたして~できるのか」という感じ。


9 苦手ジャンルだけどこういうのなら読んでもいいというのがあれば


 まず何が苦手かって言うと、カクヨムのジャンル的に言うと「歴史・時代・伝奇」なんですよね。商業作品でもほとんど読んだことがないという。

 そもそも歴史ジャンルっていつの時代までなんでしょう。第二次世界大戦以前? 近現代史には興味があるので、大正ものとかヴィクトリアもので風俗描写それ自体が目的になってるようなのじゃなければまあ。


10 三幕構成を意識しますか?


 あんまり。ただ普遍的な作劇メソッドではあるので、結果として接近することはあります。


11 自作には理想と現実どっちを反映させる?


 妄想です。マイナス方向の。それをなるたけ現実的に描く。


12 アイディア帳はある?


 カクヨムの下書きに書きためてます。


13 キャラクターの命名方法


 意図があったりなかったり……ただ、苗字と下の名前のどっちかはありふれたものにしてバランスを取るようにしています。「田中ロミオ」みたいな感じで。浮世離れした設定のキャラは例外ですが。


14 共作するとしたらどういう分担がいい?


 相方……着想。取材。下書き。

 わたし……構成。清書。


15 創作のノウハウって書きためてる?


 断片的なのなら。その辺、整理しておこうと思って去年からいろいろ連載しています。


16 文芸部に属したことはある?


 蒼葉第七文芸部に。


17 同人誌を出したことはある?


 蒼葉第七文芸部のアンソロジーに寄稿したことなら。


18 カクヨムに新ジャンルを設けるとしたら?


「純文学」……と答える方が多い気がしますが、「お仕事・競技」というのはどうでしょう。お仕事ものとか競技ものを引っくるめた感じです。それでも現代ドラマに残った作品が読みたい。


19 主人公の男女比はどんな感じ?


 3:7で女性が多いです。


20 ブランクは最長でどのくらい?


 1年くらい? いまのところ1作も発表しなかった年はないですね。


21 取材はする?


 資料の読み込みくらいなら。本当は取材旅行にも行きたいんですけどね。


22 自分流読書メモの取り方


 自作にどう反映させられるかを考えてメモを取ります。あとは内容を基にしたショートショートのプロットを思いつくだけ。


23 会心のタイトル


「わたしがこれから出会う鳥」

「ひとりごっこ」

「冬は何度でも」


24 作風の変遷をざっくりと


 ミステリ→不条理(?)→幻想ミステリ(?)

 心理主義→行動主義


25 どういうとこがうまくなった?


 構成力

 想像力


26 逆に下手になったことは?


 表現力

 発想力

 生産力


27 読んでる人に質問


 いつか自作の冒頭で引用したいフレーズ(エピグラフ)はありますか。わたしは「何の意味もない。何の意味もない。」(小島よしお)です。


28 舞台設定のこだわり


 多いのは埼玉です。海や東京を対置することでドラマが作りやすいんです。物語って舞台設定を主人公として意識すると書きやすいんですよね。


29 一日最高どのくらい書ける?


 下書きでも10000字もいけばかなり書いた方と言えます。ただ、小説って最初の8割よりあとの2割の方が時間がかかるんですよね。


30 視点は動かす?


 特別な意図がないかぎりやりません。


31 時系列は動かす?


 それなりに奔放に。


32 人称の使い分け


 作中で起こることを事実として受け取ってほしいときは3人称。そうじゃないときは1人称です。2人称も便利ですね。


33 意外だった感想


「リアル」

 もちろん、どこかしらリアルじゃないと成立しないんですけど家を褒めるときに「柱がある」とは言わないでしょと思うので。


34 主人公の役割ってなんだと思う?


 読者の代理。


35 あなたが物語に求めるロマン


 ごくごく現実的な世界の裏側で展開する事件。


36 表現者としてポリコレってどう思う?


 エンタメとはそもそも保守的なもので、新しい価値観を反映させるには新しい構造を発明する必要があるんですよね。そこが難しいところです。

 ただ、価値観のアップデートを怠ると、時代に置いていかれるのは間違いないでしょう。後追いでもいいので時代についていく意識は必要なのかなと。

 もちろん「政治的に正しい世界、人物を書かなければならない」と言い出したら表現は死にますけど。


37 コミカルとシュールどっちが好き?


 シュール。


38 悪人って書ける?


 書きたいんですけど、機会がないんです。


39 天才って書ける?


 書きたいんですけど、機会がないんです。


40 ここで他薦をどうぞ


 苦手なんですよね。コンテスト参加作から選ぶと、角が立ちそうな気もするので関係ないものを……


「溜池でもがく」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054883350391


 タグが「ミステリー(っぽい)」「不条理小説」。わたしの趣味ど真ん中です。キャラクターもすごく印象的で、いまでも忘れ難い。いまの何十倍も評価されていい内容だと思います。


41 地の文のこだわり


 たぶん異化の視点を持たせることだと思います。


42 会話文のこだわり


 登場人物の思考をトレースしてその価値判断を表現する逆説を考えること。

 言い合いをさせるときは極力相手の言葉を使って言い返させること。

 聞き手役を前のめりにさせること。

 単なる議論じゃなく、主導権を奪い合うパワーゲームにすること。


43 他人の作品の分析の仕方


 キャラの役割に注目することが多いです。他には着想や見せ方を分析して発想法やごまかし方を盗みます。


44 行間を読まないと理解できない話ってどう思う?


 よくわかんないものは好きなんですけど、自分が思ってる以上に受けないみたいです。特に信頼も何もあったものじゃない素人がこういう作劇をすると、単に投げ出しただけだと思われがちで。


45 自作に動物は出てくる?


 使いこなせればかっこいいとは思います。


46 どういうとき行き詰まる?


 どうも単に話を進めるだけのシーンが書けないんですよね。どうやって密度を上げたらいいんだろうと悩んでしまうことが多いです。


47 やりがちな表現


 締めの一文に困ると、「歩いて行く」に頼りがち。アニメのEDみたいですね。他に「思う」「感じる」「願う」も。特にKAC作品は全部手癖で書いてるのでこういうオチばっかりです。


48 トレンドとクラシックだったらどっちに興味がある?


 クラシック。


49 気になる誤用表現


「何気に」

 もはや誤用ではないという声もありそうですが、少なくとも地の文では使いたくない表現です。


50 自作で気に入っている最後の一文


 わたしは長編小説を書かなければならない。

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