第2話 基本、防御一択
こよりはなかなかに凝ったものを得物として使うことがある。
以前など、どこで手に入れたかダツを構えていたことがある。
「覚悟っ!」
「よっと!」
とりあえず正確に目を狙ってきたのでダツをつかんでへし折っておく。
ダツは高速で飛んでくるから怖いのであって、普通に振り回しても武器にはならない。
「よし、行こうか」
いつも通り、殺すことに失敗するとこよりは一緒に登校しようとする。
もう慣れた。
とりあえず、僕は基本こよりを傷つけないように制圧する。警察の知り合いから鍛え上げられた捕縛術、かなりいい領域まで高められている。
「はいはい」
こよりがくるくると回りながら僕を待っていたから、とりあえず後ろについていく。
まぁ、こうやってついていくのもいつも通り。
もう慣れた。
続く
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