第2話 体調不良

 神社に行った次の日から頭痛、吐き気、だるさ、下痢、蕁麻疹等の体調不良がずっと続いた。

 原因がわからずわかるのは神社に行った日からそうなっているということだけだ。

 起きていると頭がクラクラしてくるため、横になってばかりいた。

 あの後神棚設置のため、神棚を注文したり、夫のお祓いの日を予約したりしていた。

 他にも、子供が何もない空間に向かってアッアッと話しかけていたり、指差しをしていることもあり、多分見えているのだろうと思っていた。

 霊が怖くて見えないことに安心していた私だったが、居ないはずの夫を部屋で見間違うことや、あるぬいぐるみの目がすごく気になることが出始めていた。それは、犬のぬいぐるみだが今でも目が気になる。何かが宿っているように深くにじんだ目に見える。

 先週の土曜日にお祓いをしに夫が一人で神社を出向いたのだが、結局神棚を設置しないとお祓い出来ないと言われてしまい、仕方ないのでお祓いは後日とし、妻である私の体調が悪くなり今日も来れなかったと話すと、「奥さんは前にも話したように霊感が強いため、先祖が奥さんにたくさん集まって来ている。それで体が重くなり具合悪くなっているから、どうしても辛いときは神社へ来なさい。」

 夫が聞いたところによると、私は先祖が9割私が1割で成り立っており、自分を出せていない状態らしい。霊視によると私には現在沢山の先祖が憑いているらしく、神棚の芯入れをするときに私にとってためになるアドバイスができる先祖だけを神棚に集めて相性が合わない先祖と分けるのと、私と先祖の割合を7対3にするようだ。そうして自分を出せるようにするらしい。

 どうやら私には父方の祖母が入っており、他の先祖に言いふらして歩き先祖が沢山集まって来たそうだ。祖母からすれば孫自慢をしたようだった。

 また、神棚は板を壁に用意をすれば良かったのをわざわざ立派な家の形をした神棚にしたのもお婆さんのようだ。

 私は自分と思っていたのが、他人だとわかり自分の人生を自分で歩めていないことがショックだった。

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