敢えて書く政治のこと
モノ書く時に、宗教と政治にはできるだけ触れない方がいい、という暗黙の了解がある。
それは、これらのことについて書こうとするなら余程、腰を据えてかからねばならないということなのだろう。
ちなみにわたしは無宗教だが、宗教をもつ人を否定しようとは思わない。
わたしにとってそうでなくても、宗教がその信じる人の心の拠り所になり、救いになるのなら、それは尊いことだと思うから。
***
そして政治のこと。
こちらも右でも左でもない無党派である。
子育ての一番大変な時期は政治に目を向ける余裕もなく、投票に行けなかった時もある。
その程度のわたしだけれども、特にここ数年の政府の迷走には、さすがに強い危機感と唖然とする思いがしている。
水際対策の失敗、アベノマスク、強引な五輪開催、ワクチン頼みだけのチグハグなコロナ対策……。
そして、それ以前からのモリカケサクラ問題。
人が亡くなっているにも関わらず、結局、説明責任は果たされないまま、終わった問題として片付けられてしまうのか。
これだけのことがあっても、民意は現状維持を選んだ。野党がだらしないから……で、与党の勝利。そして案の定、民意を得たからと続く迷走。独裁国家では無いはずなのに、これでも民主主義といえるのだろうか。
本当にこのままでいいと、与党への投票者の方々は思っているのか聞いてみたい。
いや、それでもそれが日本人の総意なら、まだ仕方ない。でも相変わらず投票率は低いまま。それがもどかしい。
せめて生活に直結する政治のことは、諦めずに他人事にせずに話せるようになりたい。
意見が自由に言えなくなる時代に戻ることだけはないように。
わたしはモノ知らずだし、何の力も持たない、ひとりの小心者でしかないけれど、それでも。
小さな一票でも、自分の意思を、これからも投じていきたい。
それは権利であり、未来への義務でもあると思うから。
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