自分を解(ほど)く
冬に書き始めたこのエッセイだが季節は巡り、いつしかまた冬になろうとしている。
エッセイというよりも、つらつらと心象風景や思考の流れを綴る、かなり独りよがりの文章なのだけど、”自分”というものを取り出して見つめてみるには、これはこれで良いような気がする。
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それにしても、今年がこんなに波乱に富んだ一年になろうとは、誰が想像できただろう。
新型コロナウイルスという未知なる疫病は、わたしたちの生活様式すら変えてしまい、その試練はまだ続く。
気軽に会いに行けない、人にも場所にも。
そして失業や倒産は相次いで、皆、疲弊している。
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個人的にも自身の体調問題や家族の病など。
未だ嵐の海に投げ出されているような日々。
何とかと力むほどに身体は強ばり、呼吸は苦しくなる。
泳ごうと思うあまりに手足をむやみやたらと振り回しては溺れて沈んでいく。
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こんな時は、全身の力を抜いて一度、思い詰めていた心を手放してみるのがいい。
そうすると不思議と身体がプカリと浮き上がってくる。
前に進もうとばかり考えるのではなくて、自分で自分を縛り付けていたものを
簡単な様で、でもこれが結構難しいのだけど。
思い詰めすぎると、どんどん視野が狭くなって、もしかしたら……が、きっと……になり、絶対そうに違いない……になってしまうから。
そうならないように。
縮こまる心を撫でながら
ゆっくりと自分を
道は前だけにあるのではないのだから……。
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