登場人物

黒澤彩花 (くろさわあやか)・・・ごく普通の高校生。対魔師の父と母を持つ。

クリスティア=カーマイオーネが彩花たちの元へ来た事により、魔族たちの人間界への侵略を知り、対魔師としての考え方を学ぼうとする。対魔師の父と母との間に生まれた娘である事から能力が秘められているがまだ覚醒には至っていない。

明るく元気な彼女は、誰とでも仲良く打ち解ける力があり、また、臨機応変に物事を解釈出来る優れた性格である。一瞬あっけらかんとした様子が伺えるシーンが多い彼女だが、意外にも周囲の状況を常に感じ取っており、その辺りは両親にも似ており、いざと言う時も判断能力の高さが現れる時もあるほどだ。外見は黒髪のツインテールである。

クリスティア=カーマイオーネ・・・カーマイオーネ国の1人娘。

小さな国家ではあるが国のお姫様でありながら自身も女騎士として魔族に侵略を受けた時に戦った。その時に彩花の両親の助けもあり、国は全滅を回避出来た。

以後、自身の能力、そして対魔師と言う概念の無かった自国の事を考え当時世話になった日本国の黒澤家に自らホームステイを願い出た。凛々しく気高き姫騎士でもあるクリスティアは男性だけからではなく、女性からも圧倒的な支持を受けている。

日本に来てからも男女生徒に告白されるなどの人気っぷりである。外見は美しい金髪のポニーテールで凛とした表情をしているが情に厚く常に周りに人がいる状態は日常茶飯事。

黒澤鷹人 (くろさわたかと)・・・彩花の父親で現役の対魔師である。

魔族たちが人間界へ転移して悪さをして来た為、国家機密機関として当時呼ばれた鷹人は、パートナーである舞花と仲間たちと共に魔族たちと戦って来た。また、日本国以外の国にも魔族が現れて来た為、応戦したりクリスティアの国へも助けに出た。

童顔で若く見えてしまう為、彩花と外出している時に、カップルだと誤解される時もしばしば・・・

紳士的であるが、女性だけを大切にする訳では無く、誰に対しても紳士的である。人気も高い。機関では副隊長の地位である。学園8つ目の不思議を確認する為に彩花から話を聞いていたが、本来止めるべき立場であったが何か策でもあったのだろうか、彩花には行っておいでと告げた。一体鷹人は何を考え、何を感じ、何を想っていたのだろうか？

黒澤舞花 (くろさわまいか)・・・鷹人のパートナーであり、フィアンセでもある。

現役時代はリーダーシップを発揮し、鷹人と共に魔族たちを倒す為に尽力した。

鷹人との結婚後、娘の舞花が生まれ現役を去ったが、優れた能力、状況判断の素早さから今でも現役に戻ってもらいたいと機関からのオファーが絶えない。

家庭的でしっかりとした性格、温和な性格でもある舞花は彩花からも信頼され良き母親でもある。見た目も年齢を重ねない程の美貌から外へ出ていても男性からのアプローチも多いとか・・・

彩花から学園8つ目の不思議を聞かされ、鷹人と共に行って来なさいと優しい微笑みで伝えた。彼女は鷹人の意とする事を察し、彼がどうしてその様に言ったのかを理解していた・・・

羽井賀聖 (はいがひじり)・・・彩花たちのクラスメイトで情報屋を名乗る新聞部である。

学園7不思議が実は8つ目の不思議が存在した事を彩花たちに伝えた。

基本的にはガセ情報は掴まない為、信憑性が高い情報が常に彼女の情報として学園内を飾る。だが、今回の情報は流石に物理的にもあり得ないだろう？と本人は考えてはいたが、それでも何かを感じ取ったのだろうか、ちゃんとした情報として彩花たちにも提供していた。

ユーファー・・・彩花とクリスティアが魔界へ転移して最初に出会った少女。

耳が特徴的であった為、魔族だと彩花たちは直ぐに気付いた。

優しい少女で、転移して来た時、学校側の校舎から強い光が見えた為、人間界から助けに来てくれたのだと確信し、探しに来ていた所、出くわした。

泊まる所や寝床を用意し、魔界で今起きている状況を彩花とクリスティアに伝えた。

自身の両親も魔王に洗脳され仲間にされてしまい、家を出て行ってしまったと彼女は話す。

舞台設定

日本国・・・地球上にある1つの国家である。

魔族たちが地球上へ転移し、人間界を支配する企みを持ちそれに対する能力者である対魔師たちが魔族たちと戦い、倒している。当初魔族たちは日本へ転移していたが、対魔師たちが次々と魔族を倒して行く為、計画が一向に進まなかった為、他の国家にも進出し、支配して行く事になる。

対魔師は現在この日本国にしか存在せず、能力者を各国から選出させている最中であり、日本からの派遣で各国へ出向き、技術習得やその他の対応策を伝授している。

カーマイオーネ国・・・クリスティアが生まれた小さな国である。人口は、およそ数十万人程度の国家である。魔族たちが日本以外への侵略を開始すると同時にクリスティアの住む国家へも侵略を進めて行く。滅ぼされ掛けていた所、日本国にいる対魔師の存在を知り、鷹人たちに協力してもらい、全滅だけは回避出来た。だが、決して修復が容易では無い状態に迄滅ぼされてしまった為、次期頭首となるクリスティアは自身の意志の元、日本国の黒澤家に厄介になりながら対魔師、魔族に対する能力について勉強する意向を示す。

奇跡的に死者はおらず、両親も健在で引き続き国家を守り続けている。

私立聖夕陽ヶ丘 (せいゆうひがおか)女子高等学校・・・彩花たちの通う高校。

百合魔界・・・魔族たちが住む世界であるが、現在魔界を統一している魔王が眷属たちを人間界へ転移させ、支配する様命じている為、人間界では対魔師などの能力者たちが魔族を倒す為起ち上がった。「百合」魔界と表される為、「男性」の存在が無く、全員「女性」である。勿論男性・女性と言う性別は無く、魔族たちは全員女性1種の性である。