黒布の男
そんな状態を時折見かけていたある男が居た
「何故、あの子が…」
初めて見かけた時は、心が痛むが関わっても面倒な事になるだけだ、悪化する可能性だってある、と言い聞かせ見なかった事にしてその場を後にしていたが
1回、2回と見かける度に少しずつ様子を見て帰るようになっていた
いつしか、どちらかが戸を開けて中に入れるまで見届けないと帰れなくなっていた。待つようになっていた。
その時間が伸びるほど、あの子があんな思いをするくらいならいっそ、連れ去って自分の子にしてしまおうか
しかし、それは誘拐になるのではないか
そう、やきもきしていた
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