幕間 設定公開 鹿渡川博典(丁類一位)
月に一度の令和ダンジョン設定公開。
今回はサポーターさんからの希望で本編未登場の丁類一位、
一位は強すぎてストーリー的にはバランスブレイカーになるため本編に登場するかは謎。
ということで、読み物としてお楽しみください。
◆
42歳、男性。神奈川出身。
身長175センチほど。かちっとした感じに短く整えた髪と穏やかな顔立ちで、見た目は普通のサラリーマン風です。
胸板が厚目のがっちり型の体系で少し太って見えますが、それなりに鍛えているので肥満とかではありません。
所謂戦う治癒術師です。
乙類の様に錫杖を作り出して戦うことができると同時に、強力な治癒術師でもあります。
範囲系の治癒と個人への治癒、個人への防壁賦与と、バリケードのような防御壁の形成と、防御、治癒系の術を使うことができます。
元々はとある中堅どころのメーカーの研究担当でしたが、野良ダンジョンに遭遇したときに能力に目覚めました。
治癒術と防御系魔法で家族や居合わせた市民を守り、その能力を買われて魔討士協会から強力なスカウトを受けて専業魔討士に転身しました。
◆
本作世界において治癒術師は貴重です。これは単純に数が少ないためです。
このため、治癒術系の能力持ちは基本的には定着ダンジョンの入り口に近くや安全な場所に待機し、怪我人が出たら護衛と一緒に救助に行くと言う感じで戦います。
しかし彼の場合は、戦闘力そのものは乙の7位程度ですが、自衛可能なレベルで戦えます。
また、治癒術師は治癒術しか使えないケースがほとんどで、防御系魔法まで使える者はさらにレアです。
こんな感じで、能力が希少かつ有用過ぎるため、魔討士協会が説得して専業魔討士になってもらったという経緯があります。
現在は東京の本部所属で、定着ダンジョンの討伐にゲスト参加するような形で各地を転戦しています。
本人は直接ダンジョンマスターの討伐はしていないものの、定着ダンジョン14個の攻略に関わっており、この功績で1位となりました。
高い能力を持つ反面で、消耗するとなかなか回復しないという欠点があります。
このため連戦は出来ません。
◆
武器は長めの金属の錫杖です。
ちなみに、鎮定や一刀斎のような名前付きの武器なのですが、使い手本人には全くその自覚がありません。
強力な回復能力はこの錫杖のおかげです。
武器の名前は
生涯を布教と貧民救済に尽くし、志半ばで病に倒れ、その魂が錫杖に宿っています。
実は、漆師葉とマリーチカのように、彼も野良ダンジョンで能力に目覚めた時に齋温と会っています。
しかし、能力に目覚めてすぐだったこと、いろんな意味で非現実的な出来事だったため、本人はきっとあれは夢だったんだろう、と思っています。
使い手である彼にその辺の認識が無いので、齋温の方もその後は彼と接触できていません。
しかし、弱いものを救い守ること、世をより良くすることが齋温の望みであり、いまのところそうなっているからまあ良し、という感じで見守っています。
一方で能力を回復に振っているため、武器にはわずかな身体能力向上効果しかありません。
本人がもともとサラリーマンで荒事には縁が無かったこともあり、戦闘面での自己評価は低めです。
とはいえ、なんだかんだで根性はあり練習熱心です。
ただし、専業に転身して杖術の修行をしはじめた時の女師範が余りにもスパルタだったため、何度か道場から逃走しています。
天性のカンとか運動神経を持つタイプではないので、初見の敵や思いもかけないような攻撃をしてくる敵などと相対すると脆さが露見します。
このため、生来の几帳面さもありデータ重視派です。
本人の分析能力は高く、暇があれば魔討士協会の魔獣のデータベースを見ています。
定着ダンジョンの攻略では下調べをかかしません。
◆
能力は高いのですが、1位になっても未だに戦いは得意とは言い難く、積極的に討伐に出るタイプではありません。
しかし、闘いに恐怖を感じる臆病さを持つ反面、怖くてもいざという時には大切なものや他人のために奮起できる勇敢さも持つタイプです。
同じ一位でも天才肌の宗片や、陰陽術の家に生まれたエリートである藍樺とは異なり、上位になっても感覚的には非常に一般人に近いメンタルといえるでしょう。
今は娘と息子と妻との4人暮らしです。
ちなみに、丁類1位の称号はかなり名誉であり、しかも収入も増えました。
また、戦うようになって家族からの尊敬も得られるようになったので、まんざらではない部分もあります。
1位の中では一番常識人なので、ダンジョン攻略をしていない時は、魔討士協会の講演活動などをしています。
趣味はオンラインゲームと映画鑑賞。映画はミステリ系を好みます。
手品も好きなのですが、緊張が顔に出る為あまりうまくありません。
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