幕間 設定公開 パトリス

 月に一度の令和ダンジョン設定公開。本編書いてたら遅くなりました。

 今回は富山編でも登場した欧州世俗騎士サーキュラナイトの弓使い、パトリス・ディエル・アンリです。

 相変わらず本編にはあまり関係ないので、読み物としてお楽しみください。



 17歳男性。

 フランスのマルセイユ出身の移民二世。身長190センチのスリムな長身、縮れた短めの黒髪の黒人です。

 カタリーナと同じく、欧州聖堂騎士団テンプルナイツの下部組織である世俗騎士団に属しています。カタリーナよりは序列が上です。

 現在はカタリーナとともに留学生と言う名目で片岡君の学校に居ます。


 北アフリカ系移民の2世として、経済的にはあまり恵まれない幼少期を過ごしました。

 両親は幼いころに離婚。その後は妹と共に父に育てられましたが、その父も仕事中に怪我を負い、15歳ごろからは家族を養うため働きつつ学校に通っていました。


 学校ではバスケットボールでエースとして活躍し将来を嘱望されていましたが上記の理由で学校をドロップアウト。

 働いてるうちに周囲の影響でギャングの活動にも片足を突っ込んでいました。


 重犯罪には手を染めていないものの、逮捕歴はあります。

 ちなみに、この際に何度か対立するギャングとの抗争がらみで危ない橋を渡っており、その修羅場の経験がその後の騎士団での活動に活きていたりします。


 聖堂騎士団テンプルナイツがマルセイユで行った素質診断を仲間と冷やかしに行ったところ、彼にだけ素質があることが分かり、勧誘を受けて志願しました。

 この際にギャング仲間が、チームから脱退する彼を咎めずに騎士団への志願を後押ししたという経緯もあり、彼らとは未だに交流があります。


 抜群の運動神経を誇り、入団後の訓練ではトップクラスの成績をのこしました。

 銃や武器術、格闘術などもかなりの腕前で、所謂能力なしでの戦いなら作中でも屈指の強さを誇ります。


 本人の努力と能力の強さもありトントン拍子に世俗騎士団での序列を上げました。

 しかし、経歴のため聖堂騎士テンプルナイトへの昇格は果たせていません。



 能力は魔素で形成した弓で矢を放つというものです。

 狙い撃ち可能な有効射程は最大で100メートルほどと、魔討士の能力としてはかなり長い射程距離を持ちます。

 ただし射程を伸ばすとその分威力が下がります。本人的には20メートルほどが一番の得意距離です。


 単に矢をまっすぐ飛ばすだけではなく、軌道の操作をしたり矢を分裂させたりすることもできます。

 ブレードのように形成した矢で近接戦も出来ます。


 遠近の両方をカバーし手数も豊富な便利な能力ではありますが、一撃の破壊力には欠ける能力です。

 どちらかというと主戦型というより支援型の能力なので、それが昇格を阻む要素になっています。



 冷静沈着に見えますが、意外に熱くなりやすいタイプです。

 後先を考えずに行動する性格で何度も仲間を助けていますが、一方で自分を危機に追い込んだこともありました。


 ギャング出身であることは騎士団内ではそれなりに知られています。

 これが昇格の妨げになっているということもありますが、違法行為を色々とやらかして周囲に迷惑を掛けたり親を心配させた過去にコンプレックスを持っています。


 その反動で、名誉を重んじ、正々堂々と仲間のために戦い、命令には服従し主君に忠誠をつくす、いわゆる勇敢な騎士らしく振舞おうとします。

 ちなみに、その騎士像は映画やゲームなどの創作上の「騎士道」のイメージにかなり影響を受けているため、カタリーナからは騎士かぶれなどと揶揄されています。


 また大人っぽく見せたいということで、ファッションもジャケットなどのフォーマルなものを好みます。

 とはいえ、オシャレにうるさいというわけではなく、同じものばかり着ています。


 生い立ちのため、幸せな家庭を持ちたいという願いを人一倍強く持っています。

 将来を誓い合った幼馴染の恋人がおり、本人としては一日も早く聖堂騎士に昇格し、結婚式を挙げたいと願っています。


 趣味はスポーツ観戦とバスケットボールとゲーム。

 上記の通りバスケットボールはかなりの腕前で、ギャングになった後も何度か有名校からスカウトが来ていました。

 

 

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