大阪・梅田ダンジョンに潜むもの

幕間 設定公開・シューフェン

 

 新章開始前に令和ダンジョン設定公開。


 今回は異世界ソルヴェリア皇国の狼耳剣士、シューフェンです。相変わらず本編にはあまり関係ないので、読み物としてお楽しみください



 19歳、男性。


 身長は180センチほど。ソルヴェリアの狼士族に属するエリート戦士です。

 肩より少し伸ばした黒髪と銀色の獣耳を持つ中性的なイケメンです。


 ソルヴェリアでは士族単位で区分されるので個別の姓はなく、対外的には狼士族のシューフェンと名乗ります。

 とはいえ、ソルヴェリア国内では尻尾や耳等の見た目で士族が分かるので狼士族と名乗ることは殆どありません。むしろ間違うと無礼になります。

 士族内部だとさらに自分の家について名乗るので、もう少し複雑になります。


 ちなみにソルヴェリアは獅子士族が王族であり、それに次ぐのが狼士族(白狼左衛)熊氏族(赤熊右衛)、虎氏族(黄虎正弦)、鹿士族(青鹿裏弦)です。これらの4部族は都の四方を守るエリート士族と言う扱いです。

 それ以外の士族はその下ということになります。


 力の熊士族、俊敏さの鹿士族、両方を兼ね備えた虎士族に対して、狼士族は個々の能力ではこれらの士族に劣るものの、持久力も含めて極めてバランスがよい、万能型の身体的特徴を持ちます。


 ちなみにレイフォンは近い士族の幼馴染であり、レイフォンは付き人として一緒に育てられました。


 ◆


 特殊な能力や魔法は一切使わない、純粋な剣士です。

 武器はレイピアのような刺突剣。

 これに加えて、金属糸で補強して裾に刃物を植え込んだマントを左半身に掛けており、これを振り回して攻撃したり盾代わりに受けをおこないます。


 狼士族の名家に生まれ、若いころからその剣の素質を評価されていました。

 若くして初陣を踏み数々の手柄を立て、皇帝の覚えも目出度く19歳にして旅帥(1000人を率いる隊長)に任じられました。


 人間をはるかに超える身体能力と剣の才能、それに弛まぬ努力と実戦経験で磨き上げられた剣技の技量は高く、若くしてソルヴェリア屈指の剣士をして評価されています。

 実力的には魔討士ランクに当てはめると乙の2位か3位に匹敵します。

 

 エルマルから脳筋などと評される戦士タイプではありますが、頭が悪いわけではなく、合理的な思考を持ち勝つための戦術や戦略には長けています。

 剣技も合理的であり、速さでごり押しするわけではなく、詰め将棋のように敵を自分の勝ち筋に追い込む戦い方をします。


 余談ですが、妹フェンウェイを片岡に会わせたのは、彼の性格をある程度見抜いたうえで、既成事実を作ってしまえば煮え切らない片岡も観念してソルヴェリアに来るだろう、という意図によるものです。

 当人は否定しますが。


◆ 


 旗下の兵士や家族のことを大事にする、責任感の強いリーダーです。

 部族への誇りや技量への自負は高く、相応の能力はあります。


 しかしそれがともすれば周囲を見下す態度のようになったり、自分の目的のために手段を択ばない強引な対応に現れたり、視野を狭めることもあります。

 誇り高く優秀な戦士であり強いリーダーでありますが、その強さのマイナス面も持っている、良くも悪くも強く強引なリーダーと言う感じです。


 近年ソルヴェリアで起きている蟲系モンスターとの戦いでは苦戦を強いられており、その打開策の一つとして道術を得意とする兎士族の接近を試みたりしています。

 これについては士族内部で反対がありましたが、シューフェンが押し切って実行に移しています。

 意地っ張りではありますが、現実を見て対応する柔軟性もあります。


 礼節にも明るく冷静に振舞っていますが芯の部分は激情型です。

 戦闘スタイルは勇猛果敢。

 剣の技量や部族の名誉にかかわることとかについて侮辱されたり揶揄されると激昂します。


 娯楽と言う意味での趣味は殆どありません。しいて言うなら酒好き。

 碁を打ったり墨絵を描くことを好みますが、これも心を落ち着け心のイメージを形にするという、剣術のイメトレに近いものです。

 

 15歳で結婚し、男女二人の子がいます。

 一応立場的には側室も抱えられるのですが、妻を愛しているのでそのつもりはありません。


 ソルヴェリアでは女性が男性にアプローチすることも珍しくありませんが、イケメンな上にエリート戦士という彼はかなりの女性の間で取り合いになっていました。

 作中屈指のリア充キャラです。



 お待たせしました。連載再会します。待ってくれていた方に百万の感謝を。

 とりあえず5連投くらいで一区切りまで描きます。 

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