第12話 指示代名詞を削る

本日のテーマは、読みにくい文章を機械的に修正していくためのメソッドです。


やることはタイトルに書いた通り。


みなさん、現代国語のテストで、「傍線部1の[それ]は何を差しているでしょう。本文中から五文字で抜き出しなさい」という読解問題を頻繁に目にしたと思います。

しょっちゅう現国の問題になるってことは、つまり「指示代名詞が指す物事を読み取るのはけっこう難しい」ってことなんですよ。

ひいて言えば、読解の引っかかりになりやすいってことです。


なので、分かりやすい文章を書きたいのなら、「あれ」「そこ」「これ」といった指示代名詞を片っ端からぶち殺す。必要最低限まで減らします。


「彼」「彼女」といった言葉も減らし、できるだけ人物名に置き換えます。

名前がない(決まっていない)キャラクターであっても、たとえば、「彼」ではなく「野球帽の男」といったように特徴を添えて書く。

すると、読者にかかる負荷をだいぶ抑えられると思います。

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