第6話 スピーディに世界観を伝えるTips(2)

★いきなり年号(暦)を書く


年号(暦)を出すのは、一番手っ取り早い方法だと思っています。

要するに「199X年、世界は核の炎に包まれた!」(『北斗の拳』)みたいなやつです。


初っぱなから「西暦2020年」と書けば「現代の話だな」と分かりますし、「宇宙歴796年」と書けば宇宙SF、「新王国歴540年」とか書けば、なんとなくファンタジーだなと思ってもらえるでしょう。

ちょっと捻ったパターンだと、「西暦2019年、元号で言えば隷和元年の日本」みたいな書き方をすれば、「パラレルワールドの日本が舞台で、ちょっとディストピアっぽい社会なのかな?」と暗に示すことが可能ですね。


ただ年号を書くだけでは味気ないので、その下には「何が起こったのか」を端的に示す一文が入っているのが良いと思います。

いろいろなパターンが検討できますが、説明は端的であればあるほど良いと考えます。

ミステリであれば「誰それが失踪した」とか「奇妙な死体が見つかった」と端的に書いてしまう。SFであれば「新年早々UFOが飛んでくるなんて、誰にも予測なんてできるはずがなかった」とか。

まぁとにかく、物語の発端となる出来事をサクッと書いておくと、読者は物語に入りこみやすくなると思っています。

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