第5話 スピーディに世界観を伝えるTips(1)

小説でもっとも重要なパートはどこか。


この話をすると、多くの人が「書き出し」と答えるんじゃないかと思います。

一番重要かどうかはさておき、書き出しというのは物語の玄関であり、読者への挨拶、前口上です。工夫するにこしたことはありません。


書き出し部分にはいろいろな情報を詰め込む必要がありますが、個人的に一番重要だとおもっているのが、「この作品はどういう世界観なのか」の説明です。


現実世界を舞台にした作品なのか、それとも異世界なのか。

現実世界がベースだとして、過去の話なのか、現在の話なのか、未来の話なのか。

超常現象が存在するのか、しないのか。

キャラの造形がアニメ寄りなのか、現実に近い形なのか。

シリアスなのか、逆なのか。


とまぁ、そういう「その世界におけるリアリティのライン」を読者にバシッと伝えるのが大事だと思うんですよね。


ただ、大事だと分かっていても実際にやろうとすると、これがなかなか難しい。

というわけで、「とりあえずこういう作品の場合は、こういう方法を採れば簡単に作中のリアリティラインを提示できますよ」という例を、今後何回かに分けてあげていこうかなと思います。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る