第4話 エタり防止策あれこれ

今日は「エタり(連載の無期中断のこと)」防止のためのテクニックです。

これまで自分がエタらせた、数多くの作品から学んだことを書いていきます。


とりあえず、ぱっと思いついたのを五つ。 



【1】最初に文字数を決めておく

作品を書き始める前に、「今回は5万字で終わらせる!」と明確な目標を立てておくと、だいぶエタりにくくなると思います。


もし5万字を超えても終わらなかったら、無理矢理キリのいいところで「第一部完」にしてしまいます。

続きを書きたい場合は、新たに目標を定めて第二部を始めればいいわけです。


【2】中途半端にプロットを組まない

「一応全体の流れとしてこんな感じかなぁ、見せ場はここで、オチはこうで」と中途半端なプロットを作っていると、エタりが多くなると思います。


プロットを作るときは、「あとはもう機械的に手を動かせば良い」というレベルでカチッと作り込むか、もしくは「最初は強く当たって、あとは流れで」と雑に組んでおくのが良いと考えてています。

ただし、後者の場合は上記【1】と組み合わせないと、うまく機能しない気がします。


【3】思いついたアイデアは時間をおいて検討する

執筆スピードに対し、アイデアが出る速度が速すぎて、書くのがめんどくさくなっちゃうこと、あると思うんです。

こういうときはアイデアを書き留めるだけ書き留めて、検討は後回し。

目の前の本文執筆に集中した方が良いと思います。


本当に良いアイデアなら、別の場所で使えることもあります。


【4】良いと思うアイデアに固執しない

書いているうちに、「このキャラにこういうセリフを言わせたらカッコいい!」とか「こういうエモいシーンを書きたい!」「ラストの一文はこれで!」などといったアイデアが浮かんでくるときがあります。


難なく作品に反映させられるアイデアなら良いのですが、大きな無理や工夫が生じるなら、固執しすぎないほうが良いと思います。


自分で「これは名シーン(名台詞)!」と思ったアイデアほど、作品の足かせになりやすいと思います。要注意。


【5】作中の時間経過をかっ飛ばす

なんとなく書いていて気が乗らないし、読者の反応が悪いシーンってのがあると思います。

そういうシーンを無理に書いていると気が滅入ってきて、エタりが発生しやすくなります。


なので、気分が乗らないなーと思ったら、キリがいところでぶった切り、「そして一ヶ月後……」と作中時間を大きく動かすのも有効です。


省略された時間に起こった出来事は、あとで登場人物に回想の形で語らせれば良いのです。



とりあえず、今日はそんな感じです。

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