4-ex.

 赤い紙、青い紙はお手洗いに出没する都市伝説だね。

 紙がないお手洗いに入った人の前に現れて、「赤い紙がいいか、青い紙がいいか」と聞く。それに答えると、赤なら血まみれに、青なら血を抜かれて死ぬ。はた迷惑もいい所。

 この怪異が現れるのは学校のトイレが多くて、この話も学校の七不思議的な要素があるけど、子供の時って学校のお手洗いって苦手だったよね。暗くて不気味だし、端っこにあるし。そんなところから怖い話の題材になりやすいんだと思う。

 この怪異から逃れるには、選択肢からは答えないで、白い紙がいいとか、どちらもいらない、と答えるのが正解。ただ単に逃げちゃったらどうなるんだろう?

 別バージョンと言うか、元になった創作で赤と青のちゃんちゃんこのお話もあるけど、同じように肌色がいいって答えればいいんだって。

 相手に選択肢を与えるというのは心理テクニックとしても有効で、明らかに不都合、不釣り合いな選択肢を混ぜることで選択を誘導する、と言うものがあるんだ。この話がそれを意識しているかは知らないけど、理不尽な二択から自分で選択しなければならないというのは独特の恐怖があると思う。

 選択肢を提示されるとその中から選んでしまいがちだけど、そういう時こそ自分の考えをしっかり持ちたいよね。

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