今日は結婚記念日~最悪な日です!~

一ノ瀬 彩音

第1話 結婚記念日

私のお名前は鮎川実里アユカワミノリ

年齢26歳で職業、専業主婦です。


私には夫もいて、夫のお名前は

鮎川信二アユカワシンジ

年齢26歳でサラリーマンです。


私、実里と信二は夫婦になってから何年か

経つのですけど、仲の良い夫婦には

変わりません。


しかし、今日は私と信二にとって

大切な日です。


それは今日、結婚記念日です。


信二は今日たまたまお仕事がお休みで本当に

良かったと思っているのです。


そんな私は信二がリビングに居るので

寝室から出てリビングに行くと、信二は

ソファーで寝てて私はどうしようかなって

思っているのです。


私は信二に近寄って信二にキスしてあげるのです。


こうして信二の寝顔を見るのって初めてだなって

思うのですけれど、あんまりじろじろと見るのは

良くないのでやめます。


しばらくお時間が経過して信二が目が覚めて

起き上がると私に声をかけてくるのです。


「実里じゃないか」


「起きたのね、信二」


「よく寝たよ」


「ゆっくりと休めて良かったね」


「ああっ」


「それで今日何の日かわかる?」


「ごめん、わからない」


「えっ? 何でわからないのよ」


「まじでわからないんだ」


「はぁっ、今日は結婚記念日でしょ」


「そうなのか、忘れててごめんな」


「ううん、信二はいつもお仕事で忙しいから

しょうがないよ」


「そう言ってくれると助かるよ」


信二は今日が結婚記念日だという事を忘れているのでした。


私が言わなければきっと忘れたままだったでしょう。


どうして男性は大切な日を忘れるのでしょうか。


本当に最悪な気分です。


せっかく結婚記念日なので一緒に楽しい事を

したいと思っていたのに出来ません。


だんだんと私は最悪な気分となってイライラしてくると

私は信二に文句を言います。


「信二はどうして大切な日だったのに忘れるの?」


「そう言われても困るな」


「大切な日を忘れるって最低でしょっ!」


「そこまで言わなくてもいいじゃないか」


「私は最悪な気分なの」


「だからな、そんなに言われても困る」


「信二の大馬鹿!」


「それはないだろ」


信二は私に近寄って来るのですけど、私は後ろに下がって

信二の事を避けます。


「実里なんで逃げるんだ?」


「最悪な気分なの、それに近寄らないで」


「どうしてだ?」


「大切な日を忘れるなんてひどいよ」


「実里が教えてくれたじゃないか」


「私が教えなければ忘れたままだったじゃない」


「そうかもしれないな」


「そうかもしれないってよく平気でそんな事を言えるよね」


「悪い、ごめんなさい」


「謝って済む問題じゃないでしょ」


「そうだな、すまない」


「もういいです、信二とはお話したくないですっ!」


私はリビングから出ると寝室に行きます。


本当に最悪な日で最悪な気分です。


私はベッドの上で横になると毛布をかけて寝る事にします。


こういう時は寝るのが一番ね。


私は目を閉じて眠る事にします。


私にとって今日は大切な日だったので

本当に残念で仕方ありません。


私が言うまで信二は大切な日の事を忘れていた。


本当に最悪な日です。


もう信二とは当面お話しないのと顔も見たくないって

感じです。


私は本当に寝ます。


良い夢が見れますように………………。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

今日は結婚記念日~最悪な日です!~ 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ