音亜視点:パートラスト
月曜日がやってきた。
学校ではニヤケが止まらなかった。
やっとこれで誰にも邪魔されずに瑠花は私の物になるんだ。
授業が進むのがものすごく遅く感じる。
やっとの思いで授業が終わり、瑠花の後を着いていく。
そして予めリサーチしていた細い路地に入り、呼び止める。
「瑠花。」
振り返りざまにサバイバルナイフを突き刺す。
生々しい感覚が手に伝わる。
その感覚に昂りさえしてしまう。
深く深く突き刺す。
突き刺したまま手を離す。
瑠花は自分が何されたのか理解できない顔で自分のお腹に生えている不自然な物体を見下げる。
頭がやっと理解したかのようにそのナイフに両手を宛てがいながら横に倒れた。
満足した私はその場を後にし、次の目的地へ向かう。
廃ビルの屋上。
靴を脱ぎ、用意していた封筒を風邪で飛ばされないように靴の下に丁寧に挟む。
遺書だ。
内容は、
瑠花がいない世界なら瑠花を殺して私も死んで2人きりに。
そして自分だけの楽園を夢見てまるで空中に歩き出すように踏み出す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます