第4話 養成学校を目指しているらしい



「ヨルン、私ね。養成学校に入学しようと思ってるの」


 まじか。


 僕は当然まず「正気ですか!?」彼女の思考を疑って、「やめといてください」必死にとめた。


 でも、彼女はたおやかな見た目に反して頑固だから、自分の意思を曲げようとはしなかった。


 貴族のお嬢様なのに、剣なんて振らなくたって生きていけるのに、何でそんなわざわざ自分から大変な道に進みたがるんだろう。


 そういえば「夢の為に努力するのは普通の事でしょ」という事らしい。


 勇者になりたがる貴族のお嬢様って。


 解せぬ。


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