第3話 弟子入りしたらしい



 有言実行あるのみ。

 という事で彼女は、毎日剣を振り続けた。

 握った剣をいつまでも手放さなかった。


 彼女が半年以上剣を振り回す様になった頃、その屋敷に剣を嗜む武人がやってきた。


 何で?


 って思ってると、どうやらその人に弟子入りしたらしい事が判明。


 貴族のお嬢様が、そんな武人とどこで出会ったんだよ。


 なんて、さらに疑問に思えば。


 どこかで行く当てもなく彷徨ってたのをみつけて、拾ってきたとか。


 犬か、猫かを拾うようなノリで人間を連れてきちゃいけません。


 両親はどう言ってるんだ、と聞きに行けば「娘の意思を尊重する」だの「たぶん大丈夫よ」と、言葉をいただきました。


 説得を諦めるしかなかった。

 そういえば、この家族少し変わってたな。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る