話の中に話があるという入れ子構造を見事に使ったお話でした。百人一首からお話を作るというのも風情があって良いですし、なにより神様のお話が人情話のような風情があって、温かい気持ちになりました。きっとこの主人公はこれからもステキなお話を紡ぐ語り部として生きていくのでしょうね。彼女を主人公とした、ほかのお話も拝読したくなりました。