第38話
イブリースの攻撃はベリアルの能力【時空間支配】を突破しベリアルに襲いかかった。
一瞬のことでベリアルは回避しきれず血液の針はベリアルの右頬をかすった。
「くっ・・・私の能力を突破し攻撃を仕掛けてくるとは・・・」
(頬をかすっただけだというのに体が異様に重く感じる・・・
禁じられた能力とはこれほどの力なのか・・・)
イブリースはベリアルが動揺している姿を見るとニヤっと笑みをみせ興奮状態はピークへと達した。
「その様子だと、動揺されていますね・・・?
なぜ私の【時空間支配】が突破されたのだと・・・お考えですね?」
イブリースは不気味な笑みを浮かべながら嬉しそうにベリアルに問いかけた。
ベリアルはその問いかけに無念さからか歯を食いしばった。
「気になりますよね・・・?特別です教えて差し上げましょう。んふふ
統括のあなたはご存知かと思いますが、私の能力は血液操作です。
まずは、この赤い月のことからお話しましょうかね。
赤い月の能力は代々私のような血液能力の死神や魔族に相性が良いのですよ。
赤い月の光は私たちの血を沸騰させ力を増幅させます
そして、私の自身の大罪の血をデスサイズ・カラスに吸収させ
熱された血液は膨大に力を増し自ずと禁じられた能力が使えるのですよ。
さぁ休憩はおしまいですよ、早く楽しみましょう。んふふ」
その話をしているイブリースは完全に理性を見失っていた。
そしてベリアルが話だした。
「そうか・・・イブリース・・・お前は昔からそういう奴だったよな・・・その気持ちに答えよう。」
(私も大技を使うしかない・・・だが体には相当の負担がかかるが仕方ない・・・)
「この技はこういう時のために磨いてきた能力だ。
これが最後の技になるだろう。遊びはおしまいだ。イブリースよ。
デスサイズ解・クロノス・カイロス・異次元・時空間支配」
ベリアルは両手を広げ能力を全解放させた。そして文字盤が部屋に広がり、その周りには文字盤が入った球体が無数に現れた。
空気の流れは一気に変わりそれを察したイブリースは能力を発動させた。
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