第20話


その頃ルシファーたちは・・・

幻獣界から戻り死神トンネルを抜け死神界へと戻っていた。

死神界へ戻るとゴーシュが険しい表情で待っていた。




「アントニー君、ルシファー君心配したのだよ・・・

ジョナサンからタナトス協会に連絡があったのだよ。いつもの時間になっても

2人がなかなか戻らないと・・・

万が一のことがあったかと心配したのだよ・・・

でも本当に無事で戻ってきてよかったのだよ・・・。」




俺たちの姿を確認したゴーシュは心底安心した表情をした。



「ゴーシュ先輩、心配かけてすみません・・・」



俺はゴーシュに謝りながら頭を下げた。



「無事ならいいのだよ。アントニー君も見回りご苦労様。」




「うん、今日も変わったことはなかったよ。」




「報告書は頼むのだよ、それより今日は大事なことがあるのだよ」



ゴーシュは大事なことがあるというと真顔で俺たちの顔を見つめた。



「えっ・・・大事なこととは何ですか?」




俺が聞き返すとゴーシュはいつものドヤ顔ではなく目をキラキラさせながら答えた。



その顔を見たアントニーは何かを悟ったのか後ろを指差しながらその場から逃げ出そうとしていた。




「ちょっと待つのだよアントニー君、君も一緒にやるのだよ。」



「えっ・・・僕は関係ないよ?それに約束もあるしね・・・・・」




アントニーは手で顔をかきながら困った顔で答えた。



「ルシファー君、今日はみんなが楽しみにしている恒例行事で新人勉強会なのだよ。

タナトス協会で死神界・その他のことについても教えるのだよ。」



そして俺とアントニーはゴーシュに連れられてタナトス協会に向かった。


(そういえば、ちゃんとタナトス協会の中みたことなかったな・・・

この間来た時は色々あったしな・・・ちょっと楽しみだな。」




タナトス協会の前に着くと俺は言葉が出なかった。

前回来た時はちゃんと見てなかったがタナトス協会は馬鹿でかい。

協会の上を見てみると死神の像が建ててあった。


(前回来た時は気づかなかったけどタナトス協会ってすごいんだな・・・

あの死神の石像どっかで見たことあるような・・・)



俺が協会に見とれているとゴーシュが声をかけてきた。



「ルシファー君、何をしているんだね?早く行くのだよ。」


「あ・・すみません・・今、行きます。」


ゴーシュに言われ俺はタナトス協会の中に入ると中はさらに凄かった。







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