第9話


タナトス協会で揉め事があり、アビリティカードをもらうことができず

仕事の持ち場も聞くことができなかったが後日

ゴーシュがアビリティカードをもらってきてくれ仕事も持ち場も聞いてきてくれた。



俺の仕事の持ち場は、アントニーと一緒だった。

アントニーとなら心強いと安心したが

仕事の内容は幻獣の世話・週1の幻獣界の見回りだった。

幻獣など見た事も触れた事もなければ世話だってした事もない・・・

幻獣・・・名前的に凶暴そうだが・・・かなり不安だ・・・。




そもそも幻獣とは・・・


冥府の外れの方にある幻獣界に住んでいるみたいだが

その中でも死神界で管理されている幻獣は最も最恐として

幻獣界でも死神界でも恐れられており

死神界でも選ばれた上級死神でなければ従えることはできない。



死神界で管理されている幻獣は・・・



幻獣 ケルベロス・・・

初代タナトス・ハデスに従えていた地獄の番犬。冥府最強の幻獣だ。




幻獣 オルトロス・・・

ケルベロスの兄弟。美しい容姿をしているがその姿からは想像もつかない凶暴さである。




幻獣 ヘルハウンド・・・

他の幻獣よりも大きく、闇のような漆黒な容姿、血のように赤い瞳

その瞳を見たものはもがき苦しみながら死んでいくとも言われている。




幻獣 人狼・・・

人間の呪術・儀式により生まれた幻獣。

現在は魂のみしかないが取り込む事で人狼化できる。人狼の力は強力だ。


死神界で管理されている幻獣はこんな感じだ。

万が一に備え幻獣界で生活している幻獣たちが何か問題・反逆を起こすような動きがあれば

すぐに対応できるシステムになっている。




僕らの仕事は死神界で管理されている幻獣に世話・週1の幻獣界の見回りだが

見回り中に幻獣に喰われる死神も少なくはないとゴーシュに聞かされた。


そんな話をしていると俺の持ち場を聞いたのだろう、アントニーが迎えに来た。


「やぁルシファーちゃん、僕と持ち場が一緒なんて嬉しいよ。早速だけど今日は見回りだよ

一緒に行こう。僕が教えてあげるよ。」



「ああ・・・よろしく。これから幻獣に会うなんて緊張するな・・・」


「じゃあ早速行こうか」


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