読み出しは、すごく読みやすいお話だなぁとだけ、思いました。
草木と鳩が登場する話。
子供にも語って聞かせられそうな物語ですが、しかし途中から登場人物たちに辛く、苦しい選択が迫ります。
彼らは逃れようのない試練をどう受け止めるのか。
気が付くと生きる上で逃れようのない苦しさと、それに対する誠実な模索が、軽やかに、シンプルに、物語として描かれていることに気が付きます。
あぁこれは純粋に素晴らしい話だなぁと思います。
なるほど、一話完結で読み切りやすいのも良かったんですね。
矛盾を生きる命のやさしさは、心を強く惹きつけました。
とても素敵なお話です。