第68話うっかり手が出ちゃう
私は結構、手が出やすいタイプの人間である。言い訳と言いますか、自己分析の結果、これらの事が原因だと分かった。
①悪い事を正す為にぶっ叩く事が肯定されていた。なんか今の子育ては褒めて伸ばす、叩くと虐待になる、正す時は注意しながら諭すで厳しいみたいですね。私は直ぐにではないですけど、余りにも身勝手だったり危ない事をしていると、何やってんだ!とぶっ叩かれていました。でも、そのおかげでお店では騒がないだとか、左右確認して横断歩道をしっかり渡るだとか、身体に覚え込ませて来ました。やり過ぎは良くないです。子供が委縮してしまうから。でも、ここぞって時に私はお前をこんな形で叱れるんだぞって姿を見せないと、我が子に舐められます。警察の交渉人ですら、犯人の説得に上手く誘導するのが難しいのに、それがそこら辺の私達が親になって出来るのか?って話なんですよ。お母さんが教師をやっていて、手を出していた時代から、手を出せなくなっていた時代を子供ながら聞かされていて、私はその時に内容次第では先生が打っても仕方がない、必要だと思いましたし、お兄ちゃんが荒れた中学校で不良化する同級生の妨害を止めようと説得していたけど虐められて、「もうお前らが学校に来れないようにする…」って暴力に走った経緯を見ると必要なものなのかも知れません。お兄ちゃんのはちょっと行きすぎな話ですけど。
②吃音で上手く言葉が出なかった。私は吃音症を持っており、昔は話しやすい喋り方とかを見つける事が出来なかったから、何かを言うにもジェスチャーをふんだんに使って、コミュニケーションを取るようにしていました。んで、弄りだとか喧嘩になった時に言葉がどうしても出て来なくて、その間に言い負かされるし、やっと言った一言も吃り方を真似されて馬鹿にされるわけです。でも悔しくて、言葉が出なくて、それで手が出てしまうんですね。肉体言語の方が私にとって話しやすかったんです。
③理不尽な暴力が飛んでくる環境にあった。虐待とか苛めとか、そんな暗い内容ではないんですけど、私の友達にやなちゃんって子がいて、自分を強くする為に武道に励んでいる子なんですけど、ちょっとアホな所があって「無拍子、無殺意、無意識」を取得した最速の拳「無空拳」を取得したいと、突きとか蹴りをアホみたいに回数を重ねていた時期があったんです。そんで無空拳を不完全ながらも取得したんです。本人曰く「30パーセントの確率で100点の無空拳を放てるようになった!」そうです。まだ不完全な取得のせいなのか、ボーとしているやなちゃんに声を掛けたりすると、暴発する事があるんですね。その暴発を受け続けているうちに、手をガッと出して顔に拳が当たるのを避けたり、蹴りをガード出来るようになって来たんです。私も間接的に武道を取得してしまったのです。その後も精神病院でちょーっとぶっ壊れが強い方だと、暴れてしまう事があるんです。本当は駄目なんですよ?グーパン来たのを避けて、うっかり喉殴ってしまったりしちゃうんです。反射でやってしまうんです。
これが大きな理由かなと思います。だからね…私は現在独身ですけど、結婚して子供が出来た時に自信が無いんですよ。私は怒りっぽいし、オートマで手が出ちゃうから。何とかしたいです。
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