第42話リラクゼーション

良い事だと思うのだけど、私は男性に体を触られるのに余り抵抗はない。看護師しているせいもあるのか、男性患者さんの体を支えたりしなければならない。多少のスケベもあるけれど、そんな時に女を出して「キャー」なんてやった時に、患者さんを突き放して転倒させてしまったら、そっちの方が問題と思っている。男性にも女性にも異性へ思う気持ちがあるのは当然だし、性欲が動いてるってのは人として枯れてない、生命力の象徴だと考えている。可笑しいかも知れないが私に魅力を感じてくれてるせって事なので、嬉しかったりもする。自分のオッパイが当たる事を気にして、不良姿勢で介助するのは患者さんからすると危ないし、私も腰を痛めたりの危険性が出る。一番に思うのは、性器に触れられる以外は別に減らないと思っている。痴漢に会った事があり、お尻を触られた事があったが「摩んな!くすぐってぇんだよ!コリをほぐせよ!」と言ってお終いだ。


本題。私は交通事故に遭う回数がこの歳で10回以上あるのです。多分ね、宝くじの一等を当てるのと同格の確立だと思います。本当に運が良いので、骨折や脱臼は一切ないんですが、捻挫や打撲なんてのはどうしても起こる訳で、整体や整骨院にお世話になる事が多いのです。事故の回数が多いと体が馬鹿になるみたいで、筋肉が何か大きな衝撃が来ると思い込んでいるのか?硬くなりやすく、歪みやすい体になっているのです。だからマッサージや矯正を受けている訳ですが、元々指名をすると周りの従業員に失礼だと思っているのと、指名をすると待たなければいけない時もあるので、誰でも良いからカモーンと色んな人に体を診てもらいました。とにかく、私のボディを触る事は抵抗が無いのでかなり簡単です。


リラクゼーションは色んな所に気まぐれに行くんですが、お気に入りの場所があってそこに集中的に通っていた時がありました。黙々とマッサージを受けてたいタイプなのですが、話題が結構合ってツボが分かる男性の人がいたんです。なので珍しく人を指名して、その人の整体を受けていこうと決めたんです。その人は結構マメな方で、他の人はひたすらうつぶせしかやらないんですけど、ストレッチも入れるし横向きで肩甲骨剥がしも入れてくれたりしたんです。ある日、言われたんです。「上田さんは医療関係者だし、通い慣れてるから分かると思うんですけど、本当はこういうのって前側もやってあげないと本当はいけないんですよねぇ~。」確かに…前側にだって筋肉やリンパはあるからね。でもなんか何処の整体とかもやらないんだよなぁ…。と思っていると「もし、抵抗なければ仰向けもやりますよ?」と言われたので仰向けに寝て、足の前側をマッサージされ、鎖骨周りの関節に動きを付ける体操も入れられました。やっぱり、前側もやるとかなり体が良くなるんですよね。それからは仰向けのマッサージを当たり前に行うようになりました。


そして仰向けのマッサージを受けながら言われました。「上田さんって体がやっぱり悪いじゃないですか?男性だと出来るんですけど、本当は鼠径部とか胸もやってあげると良いんですよね…。だってリンパが詰まってますし、胸の筋肉を緩めることで巻き肩が解消されて呼吸もしやすくなりますし、迷走神経も詰まってる所ですからねぇ。」上でも言った通り、もう抵抗が全くなかったので「ああ、まぁ…世間的には際どいですもんね。でも良いですよ?触って下さい。」とそれからはおっぱいも揉まれるようになりました。


そんな日々が続いていて、また整体に行った時に指名していた男性がたまたま休みだったんです。まぁ…良いかと、誰でも良いですよ~って形で整体を受けることにしたんです。んで、私が急に仰向けになった時に言われたんです。「上田さん!うつぶせですよ!」「ああ、指名している男性さんには前側もやってもらってるんです。胸とかも抵抗が無いんで、揉んで下さい。」って言ったら「うちでは仰向けのマッサージはトラブルになるので入れないんですよ…」「え、うそ…。」そこから店長が「あいつと連絡だー」って慌ててましたね。


結局、その人は辞めてしまいました。私の他に体触られるのに抵抗が無い人がいたみたいで、その人達のオッパイを触りまくりだったと聞きました。店長からは深々と謝罪をされましたが「まぁでも、実際に揉まれて調子良かったし、気持ち良かったですよ~おっぱい!」なんて言いながら何となく下を向いたら、店長さんが想像してたのか半勃起してました。多分、辞めたあの人はガチ勃起だったと思います。

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