第41話煙草遍歴

私は喫煙者である。悪ぶりたい訳ではないが未成年からの喫煙者である。その辺の事情については、大分前のエッセイに書いてあるので宜しかったら見て欲しい。いけないとは思ってたけど、当時はそれに縋るしかなかったんです…。


18歳頃に専門学校を辞めようしたけど、説得されたその日に現実逃避でマイルドセブンに手を付ける。ここから私の喫煙人生が始まる。好奇心が旺盛、悪く言うならば飽き性なので結構な歴史を歩んでいる。当時は肺喫煙をしないと馬鹿にされる空間だったので、吸いやすい金マルと出会い相棒とする。そこからピアニッシモの現在廃止となっている奴、キャメルのメンソールに手を付ける。特にキャメルメンソールは未だに復刻版が出ないか期待している。ココナッツ感がたまらないのだ


19~20歳頃は色々と煙草に手を付けた時期である。専門学校の近くに煙草屋があったので珍しいのを沢山買った。だけどその中で、チェリーとサムタイムって煙草にドハマりする。チェリーはセブンスターとハイライトの雰囲気を出しながら、ドライフルーツの甘味みたいなのを感じられて、もしも復刻するならこればかり吸ってしまうと思う。サムタイムは歯磨き粉の柔いミントみたいなメンソール煙草でした。ガツンと来る、ヒヤヒヤなメンソールの出しゃばりが嫌いな私には、煙草本来の味や香りを邪魔しない最強のメンソール煙草でした。ですが、震災のせいで製造工場がやられて、マイナー過ぎたのもあるので廃止になりました。


21~25歳頃はハイライト、キャスター、キャビン、ホープ、ゴールデンバットを中心にサイクルを行っていた。ハイライトは箱を開けるとモワっと感じるラムの香り、粗く吸った時の強烈な苦みに惚れて、キャスターは煙や味が下手に吸ってもバニラをしっかりと感じられる。キャビンはチョコレートの着香が缶コーヒーとマッチしてとてもまったりとした時間を作ってくれる。ホープは太くて短いのに愛おしさ感じ重くどっしりとした蜂蜜着香がたまらなかった。ゴールデンバッドは当時フィルターが無くて、味にバラつきがあったんですが圧倒的な安さと、アタリがとことん美味い所やレトロ感が好きだったので買っていた。この中でも、ホープとゴールデンバットを中心にサブで残りの3銘柄を常備している感じでした。だけど、キャビンとキャスターがウィストンと合併して紙臭くなり過ぎた、ゴールデンバッドがフィルターがついてバラつきはなくなったけど、面白味の減った味になったのでホープとハイライトをメインになんか適当な煙草をサブにしだす。


26~28歳頃は増税やら嫌煙がえげつなくなって来た時期である。この時期も相変わらずホープとハイライトをメインにしているが、わかばが蜂蜜着香になり美味しくなったので積極的にサブ煙草として愛用する。メンソールは基本的には吸わないが、ハイライトメンソールとセーラムを廃盤になるその時まで生涯のメンソール煙草にしようと決める。


29歳~現在、ゴールデンバッドを久しぶりに買ってまぁ…悪くないかとなったので、廃止になる話も聞いていたので沢山カートン買いをする。買う煙草は基本、ホープが殆どで他は気まぐれに買うくらいになる。なので外では、ホープと残りのゴールデンバッドをメインに喫煙している。この厳しくなる時代で敢えて逆行しよう、煙草を趣味にしてみようと考えだし、シャグ(手巻きや煙管に使う葉っぱだけの煙草)を買いまくる。家では煙管で、それらをチビチビと吸うのが至福のひと時である。たまにパイプや葉巻も吸うけど、煙管が一番しっくり来ている。


嫌煙家の方には非常に煙たい話でしょうが、こんな感じです。1箱1000円になったら私は卒煙の予定です。それまではチビチビと吸えたらなと思います。

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