30 お楽しみのバーベキュー


 途中、使用人さんの一人が寄ってしまったので休憩で一時間使いました。


 その後休みなく馬車を走らせて、レトロブルーに到着。


 異世界の町、二つ目ですね!




 そういうわけで、皆で観光です。


 他の使用人さんの酔いがさめるまで、気分転換に観光名所を見て時間を使ったら、その後はご飯の時間です。

 食材は、痛むといけないので現地で購入しました。


 どうして購入?

 って疑問に思う人もいるでしょう。

 実は、外でべーべキューをするからです。


 お貴族様ってこういう時に、高級なレストランで食べてるイメージありますよね。


 だけど、お外。

 そしてバーベキューというチョイス。


 私は「ご主人様って、とっても好奇心旺盛?」なのかなって思います。


 そう思っていると、肉をつまんでいたご主人様がフォークをこちらに向けて「あーん」ぱくっ「はむっ」。


(はっ、罠に違いないのに、食べてしまった!!)


 ご主人様はさっそくニタリ。


「さっき、失礼な事を考えなかったか、チヨ?」

「ひえっ、そそそそんな事ないですよっ!」


 私はただ好奇心旺盛で子供っぽいところがあるんだなぁと思っただけですし。

 それだけですしっ!


 逃げたかったです。

 でも、曲がりなりにもご主人様の手を煩わせて餌付けされてしまったので、逃げるわけにもいきません。


 嫌な予感は的中しました。

 バーベキューを楽しんで皆でわいわいお食事した後に、ご主人様がニタリ。


 そして悪魔のような笑みをたたえながら、スタスタスタ。

 こっち来ないでください!


「ひぃっ!」


 で、ご主人様は、私の内心を読み取った結果、ひどく偏見的なジャッジを下したようです。


「失礼な事を考えていた罰を受けろ。お仕置き決定だ、チヨ。お楽しみは、まだまだこれからだぞ」

「ひいいいいっ!」


 バーベキューの後、その後私はご主人様にお楽しみされてしまいました。


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