11 イケメン注意報
ーーイケメン凶器、接近注意報発令ーー
ご主人様、その危ないものをしまってくださいっ!
私に近づけないでくださいっ!
キラキラ太陽で私のハートを、こんがり焼き焦がすつもりなんですねっ!!
私、炭になっちゃう自身があります。
なんて思っていたら、ご主人様にほっぺをつねられるという仕打ちを受けました。
「俺に隠し事でもしているのか?」
「ひぁっ、いっ、いいえ!」
「なら、目を見て話せ」
「ふにゃぁ」
無理ですよ~っ!
そんな眩しい者をみたら、私がどうにかなってしまいますっ!
真正面から一度じっと見られてしまった時は、失神して、危うく近くの棚に頭をぶつけてしまう所でしたくらいですしっ。
(あと、痛いのでほっぺ離して!)
ようやく手放してくれたご主人様だけど、ちょっとやられっぱなしは癪です。
だったら、こっちもこっちです!
無い知恵絞って、必死に考えましたっ!
「じー」
「何だチヨ」
「じー」
「だから何だ」
これが、対・抗・策ですっ!
憮然とした顔をしているご主人様に真っすぐな視線。
キラキラ太陽を見つめてると、目をそらしたくなりますが、ぐっと我慢。
知ってるんですよっ!じっと見つめられていると、普通の人は気まずくなって目をそらすってこと!
こうして私がずっとご主人様を見つめていれば、ご主人様は私に視線を合わせろだなんて言わないのです。
なんて素敵なアイデアでしょうっ!
(あれ?離れた所でリア姉さんが頬に手をあてながら、くすくす笑ってる)
それに、通りかかった他の使用人さん達が「あちゃー」って顔になってます。
「散々止めろといったのに、止めないとは言い度胸だ。お前はケンカを売っているのか? お仕置きされたいのか?」
気がつくと、ご主人様の眉間にふかーい、お皺が。
(はっ、逆効果っ!?)
注意点!!
やり過ぎると相手が逆ギレしてしまいますっ。
リアさんが同情するように、私の方に手を置きました。
「カーライル様は、お仕置きが大好きなのよ。チヨもお仕置きされちゃうわね」
苦笑してないで、助けてくださいっリアさん!
(ひいい~っ!ごめんなさ~い!)
お仕置きを受ける為に、私はずるずるご主人様の部屋へと引きづられていってしまいました。
「お前に良いお仕置きをしてやろう。覚悟するんだな」
「あううっ、やめてください。ごめんなさい~!」
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