12 お仕置き



 こっ、こうみえても私は高校生ですから。

 子供騙しのお仕置きなんて、効果ないんですからねっ!


 ほっ、ほんとですよっ(震え声)!


 なんて、思っていた時期がありました。


 けど、ご主人様のお部屋に引きずり込まれてしまった私は、知ってはいけない世界を知ってしまったのです。


「チヨ、動きが止まっているぞ」

「ひぁぁぁっ。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」

「チヨ、何をすれば男が喜ぶか教えただろう。そんなぎこちない動作では、上手くこなせぬぞ」

「かんべんしてくださぁい!」


 へっちゃらなんて嘘ですっ! ごめんなさいっ!

 ご主人様に弄ばれてますっ!!


 文字にはできない感じで遊ばれてますっ。

 詳しく描写できません~!


 何がどうなってるか、なんて私の口からはとてもとても言えませんからっ、察してくださいっ!!


「あうあうあう~」


 あわわわっ、ご主人様が私にあんなとんでもない事をっ!!


 ご主人様が、ご主人様の、、ご主人様で、ご主人様な事にっ!?


「くっくっくっ、お前は本当に虐めがいがあるな」


 私で遊んでるご主人様が、至近距離で悪魔の様な顔で微笑みました。

 私はもう限界です。


「ぴゃあっ!」


 気絶。

 これ以上ないくらい見事に気を失ってしまいました。

 そりゃ、無理ですよ。

 いたいけな女の子には刺激が強すぎます。


「お前は毎回、最後まで持たずに気絶してくれるな。楽しみが少なくてつまらん。精進しろよ」


 気絶した後にご主人様はいつもそんな事言ってるみたいですけど、意識ないので聞いてないです。


 というか、何を精進させるつもりなんですかっ。

 この変態ドエス貴族様はっ!





 なんて感じで毎日大変ですが。


 お仕事は徐々に慣れていっています。


 身内の妨害(変態)行為が酷いですけどねっ!


 大雑把にお屋敷の構造は把握しましたし、仕事ですべき事も分かってきました。


(できているかどうか分からないけど、これから皆のお役に立てると良いな)


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