09 頼れる使用人リア姉さん



 今日から新しい生活スタートです。

 屋敷でのお仕事はたくさん。

 お掃除に、炊事に、洗濯に。


 慣れない間は、毎日てんてこ舞ですっ!。


 そんな私が転移してしまったこの世界の文明は、元いた世界ほどではないです。

 なので、便利な家事ロボットも、機械もないため、人間の手でやらなければならない事がたくさんたくさん。


 だから、毎日あっちに行ったりこっちに行ったり。大忙し。


 集合場所に向かうと、他の使用人さんが大集合。

 私もまざって、ミーティングに参加。

 

 その後は、使用人をまとめている頼れる女性、リアさんについて行きながら、屋敷の案内。

 同時に、各お仕事をちょこっと手伝ったりしていきます。


 リアさんはとても優しくて、丁寧に仕事を教えてくれる人です。


「私の事はお姉さんって呼んでくれたらいいのよ」


 頑張ったら、私の事を誉めてくれたり、頭を撫でたりしてくれるんですよ。


(えへへっ。嬉しいんですけど、私高校生なんですよねっ)


 そこのところ、リア姉さんは、分かってるんでしょうか?


「チヨがそんなに大きい子なわけないじゃない(断定口調)。背伸びしてる所も可愛いわ。はぁ、私にこんな妹がいたら良いのに」


 はい、分かってなさそうです。


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