ユーグレナ
植物でも動物でもあるし、どちらでもない。ミドリムシは、昔から気になる存在でした。ユーグレナ、という美しい名前は「美しい目」を意味するのだそうです。太古から存在し、豊富な栄養成分で生きものの生命の営みを支えてきたユーグレナ。最近ではサプリメントとしても注目されてるみたいですね。
なんで私はこんなにユーグレナに惹かれるのかしら、と考えた時に浮かんできたのが、
なぜカテゴリー化するのか。最初は、この世界で生き延びるためだったのではないかと思います。食べられるもの、食べられないもの。危険なもの、安全なもの。
もっと知りたい。この世界の在り方を。
そうやって、カテゴリーは広がり、枝分かれし、無数に増えていったのではないかしら。
人間同士のカテゴリーだと、たぶん内と外、からですよね。身内と余所者。敵か味方か。民族、国。
それが広がり、枝分かれし……。
どこに辿り着いたのかしら。
スクールカーストとか、二軍落ちとか戦力外とか。
なんだか今の十代の方々は大変だなぁ、と思います。昔も雰囲気はあった気もするけど、そんな言葉が生まれるくらい、今は明確に差があるってことなのかしら。
既読スルーとか、LINEで別グループを作って外しちゃうとか、なんか凄いですよね……。
自分が十代だったら、ついていける気がしない(@_@;)
いつの間にか、私たちはカテゴリー化され、縛られていくのですが。
ユーグレナについて考えると、ほんとはこの世界はもっと広い場所なんだよなぁって思うのです。植物も動物もない。最初の最初は何もなくて、何でもありだったんだよなぁって。
ペンギンは鳥なのに飛べない残念な奴。
……じゃなくて。
カモノハシは哺乳類なのに卵を産む変な奴。
……じゃなくて。
カテゴリーがまずあった訳じゃない。それぞれが、それぞれとして生きている。
最初は、人の名前も無かったんだろうなぁって考えたりします。それじゃ誰が誰だか分からないから、チビとかノッポとか、見た目で識別するような名前がつくようになったのかしら。
やがて、我が子に特別な名前を付けるようになった。愛しい子への願いを込めて。
そして、今、あなたがいる。
願いを込められた、ただひとりのあなたが。
それが、一番大切なカテゴリーのような気もするのです。
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