15話 永遠の二人

なんだか、中学生にしては老成し過ぎかしらと思いつつ……。いつものように、うまくはまとまらなかったのですが。

何も考えずに真冬に初夏を書き始めたもので、まだ肌寒い中で真夏の光を思い出す羽目に。夏の空気の中で書きたかったなぁ……。


これを書くために調べて、おばあちゃんが作っていた鱈と昆布の煮しめが、お盆の料理であることを知った。

普段から作ってたから、気づかなかった(^^;


夏はどこか、死を想う。お盆があるからかな。

小学生の夏休み。

不意に、人はいつか死ぬのだと気づいた。

「お母さんは、私より先に死んじゃうの?」

不安になって聞いたら、縁起でもないと怒られた。

ぐるぐる考えて、でも答は出ないまま。

友達に聞いてみたら、真面目な顔で答えてくれた。

彼女の答は思い出せない。

一緒に眺めた、夏の終わりの真っ赤な夕陽だけ。


光と陰のコントラストが、一番濃い季節。

夏は懐かしくて、切なくて。


おじいちゃんとおばあちゃんの思い出。

我が家は同居でしたので、架空の話。

おじいちゃんが癌になったのは本当。

骨太発言も、本当(笑)。

私が大学生になり、家を出た後の出来事でしたが。

少し認知症も出て、免許を返した後も私を車に乗せてくれようとした。

止められて俯く、ぽつねんとした後ろ姿。

でも、乗せてくれようとしたのは、変わらないおじいちゃんの優しさだったんだよね。


おじいちゃん、おばあちゃんはお見合い結婚。先妻を亡くしたおじいちゃんは、おばあちゃんより歳上で。

どちらも、口数は多くなかった。

でも、黙っていても、二人は一つだった。


いつの間にか90歳を越えたおばあちゃんは、今でも畑仕事に出る。

まだまだ、元気でね。


長かった夏休み編も、次で最後。のはず。

なかなか顕微鏡が出てきませんけどf(^^;

もうしばらく、お付き合い下さいませ。

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