第13話 夜の街
トイレが終わった一樹は、外で待っているみたい。
絢も急いでトイレを出る。
出てみると、階段の近くで、一樹が立って待っていた。
スタイル良くてめっちゃかっこいい。
絢は、なんてかっこいい人なんだろう…
と、一樹の姿をうっとり見ながら、ゆっくりと一樹に近づいていく。
絢は、欲求が抑えられないまま、
一樹の背中に抱きつく。
いまなら、何しても怒られる気がしない。
というか、何しても許される気しかしない。
絢は、
一樹の背中に飛び込んだ。
抑えきれなくなった欲求を一樹へとぶつけた。
あったかい背中。
思わず、抱きつく腕にも力が入ってしまう。
「んー。どうした。」
一樹もほろ酔いを超えて、完全に酔っているようだ。
絢は、ただただ一樹とくっつきたくて、
ぎゅーってしたくて
必死に抱きついた。
一樹のお腹らへんでぎゅってしている手を
そのまま胸の方まで持っていって
一樹の胸を触ってしまおうかと
一瞬考えたが、ここは絢の理性が勝った。
というか、触る勇気がなかった。
あとちょっとの勇気が。
絢は自分の理性と戦っているとき、
一樹の手がだんだん下へ…
すっ…と絢の太ももを撫でる。
「ひゃっ…」
ふいに触られた絢は、声が漏れてしまった。
「んーどうした?」
一樹は軽く後ろに振り向き、絢の顔をみてにやりと微笑む。
そして、一樹の手はだんだん後ろへ…
えっ…
絢の心臓の鼓動はどんどん早くなる。
思わず一樹に回している腕にも力が入ってくる。
その時。
一樹の手が、そっと絢の秘部を触ってきた
「んんっ…」
絢は、吐息が漏れる。
「んっ…」
絢は、一樹を抱きしめる腕も強くなる。
少しずつ、ゆっくりと触ってきた一樹の手も
だんだんと激しさを増す。
一樹の顔をのぞいてみると、
いたずら好きな少年のような顔をしている。
一樹の手の動きが早さを増すにつれて、
絢は、身体のチカラが入らなくなってくる…
一樹は触るのをやめ、絢の顔を見つめてくる。
キラキラした瞳…
整った顔…
ビシっと着こなした服…
もうすべてが、全部がかっこいい…
会話を交わさなくても二人は何か会話をしているようだ。
二人の甘い時間の残響残しながら、
次の場所へと進むため、少しずつ歩き始める。
絢は、一樹の右腕に、身体全体を絡ませながら、
階段をゆっくり降りる。
階段を下りて、今度は一樹の左手の手を握る。
一樹は、絢の手をぎゅっと握ってくれた。
手の繋ぎ方って相性があると思う。
絢は、繋いだ一樹の手が前に来る方が好き。
いま繋いでいる手は一樹の手が後ろ側。
絢は、手の繋ぎ方を変えようと
左手で一樹の手をそっと離し、
「こっちの方がいいー。」
と、そっと繋ぎ方を直した。
一樹は、何も抵抗することなく、
「ん。」
と吐息交じりの返事をしてくれた。
この時の返事がまたエロい。
絢は、一樹へとどんどんのめり込まれる…
今以上に、
もっと…
危険な渦へと吸い込まれる気がした。
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