第3話 今日の僕に訪れた衝撃な展開

僕の名は広司。広司アンーソノだ。日本に生まれた生粋な黒人男子で、将来はラノベ作家になる夢も最近は芽生えてきた。まあ、進路としてまだはっきりと決めた訳じゃないので、それを試すためには実際に書いていかなきゃいけないけど。昔は女子達とある誤解による事件だった所為で記憶に残る罵声を浴びせられたら、トラウマとなってそれ以降は女子と一切の関わりのない生活を過ごそうと思った。なので、両親に一所懸命に説得して、それで男子校へと転校してもらったんだが、現在、高校に進学することにあたって、「このままのお前の女性に対する苦手意識が抜け切ってなかったら、社会に出てからでは遅いので荒療治として、虹ヶ丘(にじがおか)高校へ編入させたるぞー!」。


「...え?へええええーーーー!??」

当時、それを聞かされた時の反応はまさにそれだった。

まあ、この学校へ転校して2ヶ月経ったけど、元々に抱いた女子への印象が自分の持っていた先入観と違って、どうやら良く接してもらってきた。特に烏丸さんと日向さんにはたくさんお世話になってた。勿論、もっとも親しくなってる長谷川敦司という同性の友人も。まあ、あいつはイケメンだから、女子にすごい人気みたいなのもあるけど、なんか烏丸さんと日向さんは彼とただ普通な友人とクラスメイトの関係として接してきて、<そういう感情>がないと僕に小声で囁いたことがある。まあ、あの時はそれは聞いてないのに、何気なく知らされたけど。


「それに~~プレイボーイ少年くんも別のクラスに<とある子>に思いを寄せてるっぽいしね~~~にししー!」

という日向さんもいたので、それに対して、間髪いれずに突っ込みをいれた敦司の奴、

「誰がプレイボーイ少年くんだ!このデマ垂れ流しなイタズラ好き少女はーー!」

「きゃああああーーー!助けて、明菜ちゃん~~!プレイボーイ、じゃなくて長谷川ちゃんが怒った~~~。」

と、追いかけっこをしてる二人を今でも思い出すたび、軽く頬が緩みそうになった。

で、現在は僕の目の前にはまさに、そのイタズラ好き少女である日向小百合さんが何か企みそうな笑みを浮かべて、烏丸さんに手渡された紙切れの内容が何であるか、それについて問い詰めてきたのである。


「.......どうしてそんなことをー?さっきのお昼の時は夢中で食べてたよねー?」

「にしし!あたしの長年培ってきた観察眼を侮ってもらっちゃ困るよ、アフロ少年くん~~~。食事に集中してる振りしただけだよ~~~ん!」

「!?それ!絶対にずるいよー日向さんーー!あの時の僕はいきなり手を握られたのだから、女の子からそういうのされたことは今まで一度もなくて、びっくりしたばかりだったのに!」

「にしっ。まあ、まあ、リラックスして、アフロ....じゃなくて広司ちゃん。取り合えずは中身見てみて~~。あたしも今朝から彼女の様子がどうにも普段と違っていて、少し怪しいなぁと思っちゃってたよ?まさかきみにそういうのやっちゃうとは......」

「でも......これは烏丸さんからしたらプライベートなものだし.....なるべく一人っきりで読みたいんだが、どうしても見たいのかな....?」

もっともな事を日向さんに聞いてみたけど返事は相変わらず、荒唐無稽なものである。


「じゃあ~~~目を瞑ってあげるから、読んで~~読んで~~~。」

そんな暢気な声色で言ったけど、なんで両手を顔に覆っていても指の隙間から覗いてみるのさーー?子供じゃないだろうに.......。

まあ、今は放課後なのだから、教室に残っているのは俺ら二人ぐらいだから、まあいいか。

ポケットにしまった紙切れを取り出して、折り畳まれたそれを丁寧に開けてみると、読み始める。

< 広司くん.........お知り合いになって、そしてお友達になってから2ヶ月しか経ってないけれど、貴方に大事なことをお伝えしたくてこうして簡素な方法でずっと胸に抱いた思いをそのまま言葉にしました。実は.......広司くんのことが好きです。どうか、明日の放課後に直接二人っきりの場で会って、お話しませんか?すべてを知ってもらってからでいいのでお返事はその後に聞かせて? 

烏丸明菜より >


.....................................

......................

え?

これって!?

まさか??

これ、ラブレターなのかーーーーー!!??

驚愕な顔を浮かべてしまった僕に、何やらニヤニヤしだす日向さんがいるのであった.................。


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