第3話嘘つき


ーー「母上」は、昔から、というかーー「藻の花」にすくってもらってから、ある意味

幻想を抱いているところがあった、


ーーもっとも、「母上」が町人であったのなら、「幻想」なんて抱かず、団子一本の礼くらいですませたのかもしれない


ーーーだが、そうはいかなかった、、、「心」を抱きしめられた


現実的に、強引な力で救われたーーそれしか知らない

だからーー期待してしまう、だからこそ、--「藻の花」と「その周りの二人」にはきつい「測量」をしてしまう


ーー「体力測定」


瞬発力であり、これはいわば短期的な速さである

ーー合格の基準が、3人だけ異様に早い

「いや、おかしいでしょ」

一万城は叫ぶが、累に口を押えられる

ーー何で5分も早いんだよ、周りも憐みの目で見てるし


よーい丼、さすがに早いのは、「弓なり」ついで、「天才型」

そして、最下位が藻の花ぎりぎり


ーー少し困ったような表情の母上


ゆみうちーーーいわずもがな「弓成」ついで「天才型」

そこそこより少し上くらい「藻の花」

ーーかなり困ったような「母上」


長距離走ーーいちい「藻の花」

ぱぁっと顔を輝かせる「母上」


ーー最終試験ーー

を何とか突破しーーそれでも、藻の花は「非戦闘員」を目指す

他二人は戦闘員というか、浄化「である


金三郎坊ちゃんと、その姉のみつはちゃん


次女の「やどかり」ちゃんがかけてくる


「よしよし」3人にとって、幼いころから世話をしてくれた人物でもあるだけに

優しいのはわかってる

他二人は茶をすすってる

「どうしたのですか、体調が悪いのですかーー3人とも」

「いえ、別にそういうわけでは」

累が答える


「、、、あなたたちなら、もっと簡単にクリアすると思ってましたが」

計3人(みちはちゃんだけ冷静)のきらきらした瞳


弓なりと「万能ちゃん」は胃が痛くなる

ーーーー期待が重いのである


(、、、すまん)

すまなそうな表情の累

それはそれとして、3人に群がられているのでそこまでかっこよくないが


「--頑張ってください、弓なりさん、あの累さんが認めた男

    ということはすごい人なんですよね」


ーー胃痛が最大限上がる、


合掌


弓なりは、その弓の腕前をして、「射手」に任命される


ーーー「黒い霧」を打ち消す「弓」の名手だ


そして、弓づくりの腕前もあるため、、、「重宝」される


というか、開始一週間でーー「弓使い」としての方より

弓つくりのほうをしている気がする


とはいっても「家業」だし、そこらへんは手を抜かない


ーー多めに弓を作っといた分、売れる

売れる



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