第2話3人の話

3人は、いつもの「茶屋」というか「食堂」へ行く


パーカーを着ているのは「娘」が、家に来たら貸してやるから着ろ

といっただけで、いつもは和服である


ーーお手伝いさんは、元「僧侶」でーー「東京府」の出身



南九州へは、「10年前」に来た

ーー元職の関係か、「夜のとばり」とほかの人間が呼ぶ、「大手の店」と

大手にかかわる、「奉公待ち(エージェント)」の人間に顔が利く

ーーーー声は、男性ーー体つきも男なのだが「異形」と自ラ呼ぶ秘密がある

名前はーー「藻の花累(ルイ)」


一万城弓成

南九州生まれ、南九州育ちの人間ついでに言うと、弓の名手であり

ーーその実力はなかなかのものである

ーー男性、「毒が効かない体質」というぐらい



ーーそして「倉富裕」

東京生まれ東京育ち、ここへは「逃げてきた」(東京で悪いうわさが広まったので)

天才であり、それも万能型である


「それじゃーー明日から組織か」

ーーー夜のとばりーーー


この中で一番「組織的」なものが向いてるとされるのは「藻の花」だろう

かっての「同業者」たちから、高評価をもらい、今も仲良くさせているのは


一の理由に「そもそもずるをしていない」ということがあげられる

第2に、結構気難しい仲間を取り持ったこと

第3に「契約相手(商売相手)の願い事をかなえることに全力を尽くした/叶えられた」ということでもあるだろう


ーーーそれがゆえに、「夜のとばり」を行使できる

「密な横の関係を維持できている」

から、情報を引き出しやすいのだ、それはともかく

「明日朝6時に、選別があるそうですただーー金三郎坊ちゃんが、かっての商売相手でして、勝手にハードルが上がってですね、すいませんーーお二人とも迷惑かけます」

ただし、こういう弊害もある、と



「某」屋敷ーー内部「ふるいにかける必要がある」

屋敷の内部で見守っているのは、「母上」とその息子である「金三郎」だ

金三郎は「男の子」であり、今は慣習で女の子の服を着てる

そして、「母」娘あらため、、、「息子」ともども熱烈なラブコールである


3人に向けて

(すいません、すいません、勘弁してください、ごめんなさいお二人とも)

汗だらだらな、藻の花累

(、、どーすんの、これ、どーすんのこれ)

周りというか、二人のラブコールと、正真正銘「周り」の豪傑たちの群れに

きゅどりまくる、一万城に対し

一転してルーズな「裕」


「母上」が告げる「それでは、「試練」開始です」

一言でいえば、テスト

反射神経とかのテストである


ーー累走っている、この親子は期待してるからこそ「重く」してくる人であるということを

いっそえこひいきなくらいーー厳しい選別をしてくるだろうということを、



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