銀彩のエルフ

作者 ヤマナシミドリ/ 月見山緑

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★★★ Excellent!!!

姉を捜すために旅に出たフォズオラン。
彼女が旅をしながらいろいろな人と出会い、時間を共有し、心を通わせ、そして別れ、その先で姉に会う物語。

その旅路は、リアルです。
世界を救うわけでもなく、明確な敵と戦う運命もない。それでも道々で戦い、戦争が引き起こした悲劇を目撃していく。それでも彼女の目的はただひとつ、姉に会いたい。
それは現代に生きる私たちが、生きる理由に似ている。日本を変えたいとかじゃない、でも家族は守りたいんだって。
誰が正しいとか正しくないとかじゃない、ただ家族だから。

最終話を読んだ後、しみじみとフォズオランと一緒に旅して出会った人たちの顔を思い浮かべました。元気かな、また会いたいなって。
そして、フォズオランの旅は、どんな形であれ続くのだろうな。これから先にもきっと物語があるのだろう。
そんな気にさせてくれる良い話でした。

★★★ Excellent!!!

知性ある生き物には文化があり、文化のあるところには歴史がある。
鉄の武具は重く、ぬかるみを歩けば靴は沈み泥が付く、生き物には体臭がある。
まるで五感に訴えるような噛みごたえのある文体が非常に心地よい。

ハイファンタジーとはかくあるべしと思えるオールドスクールの新解釈。
繊細で職人的な丹精で紡がれるエルフの物語。

★★★ Excellent!!!

エルフ、ドワーフ、そしてモンスターじゃないゴブリンなどが住まうオールドスクールなファンタジイ世界です。それぞれの種族の間にはいろいろな軋轢、歴史があり、その狭間をエルフの少女フォズが自らの足で旅していきます。
個人的に五感、特に「匂い、そして臭い」の描写が良かったです。

すこし懐かしいファンタジイ作品をお求めの方はぜひ。

★★★ Excellent!!!

世界観や状況がとても繊細な描写で書かれており、キャラクターの動きや考えが目に浮かびます。

素直に「凄い!」と思いました。
独自の世界観の中で繰り広げられる物語に、一気に引き込まれました。

延々と読み進めてしまいそうなので、まず最初に感じた事を素直に書かせて頂きました!