04 緑ヶ丘友護



 最期に三人目の緑ヶ丘友護。

 彼は穏やかな性格の天然だ。


 問題行動は見られないし、真面目で勤勉。


 一見してまともそうに見える。

 だけど、天然は恐ろしい。


 黒板に記した問題を見せて、彼を指名。


「ここの問題といてくれる?」

「わかりました。相田先生」


 時々彼は、授業中でもとんでもない事を口ばしってしまう。


「む? 先生、どことなく何かが違いませんか」


 そんなふわっとした質問されても困る。


「何かおかしいように感じられます」

「そっ、そう?」


 だが。

 そんな風に、真面目な顔して真面目な事を言ってるかと思いきや、油断していてはいけない。


「ああ、いつもより美人ですね。天上から女神が降りて来たのかと思いました」

「今すぐ目を開けて、そして起きて」

「私はとっくに起床してますが?」


 いつまでも寝ぼけてると叩き起こしますよ。


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